本日のテレビ朝日で、ファイヤーチャレンジが取り上げられていました。
7歳の子供が全治1年以上の大やけどを負ったというものです。
アメリカの話ですが、日本でも起こらないとは限りません。
目次
ファイヤーチャレンジとは
手や体にアルコールなど可燃性の液体をかけ、火をつけるだけのことです。
これを動画を撮って、youtubeにアップしている人がいて、問題になっています。
良く映画などで使われているシーンのようになります。
承認欲求のため、過激な行動に
こういったファイヤーチャレンジは、大変危険な行動ですが、注目を浴びたいために、ユーチューバー達がやっているのです。
youtubeには、他にも、承認欲求のためなのか、危険な行動や反社会的な行動がアップされています。
白い粉を警官の前に落として逃げるという動画を投稿した人が公務執行妨害で捕まっていましたが、ネット上ではこういった動画があふれています。
一時期、芸能人が氷水を頭からかぶるというのがありましたが、これも心臓麻痺などにつながる可能性がある行動でした。
芸能人が熱湯風呂に入るというのもあります。苦しそうに抑え込まれている映像を見て、子供が真似をしないかひやひやしますが、プロの芸人は、「52度!」との一言で笑いにかえてしまっています。
どこまでが大丈夫で、どこからが危険なのかは、難しいところですが、明らかな危険行動の投稿や放映は、規制すべきなのかもしれません。
ファイヤーチャレンジでの事故
TVでは、アメリカ人の7歳の子供が、ファイヤーチャレンジの真似をして、熱傷を負ったと報道していました。
全治1年以上ということです。
母親が、元の息子に戻ってほしいと願っていました。後悔先に立たずとなります。
子供は、善悪が分かりにくく、非常時の危険行動回避ができません。
火の危険性も認識していなかった可能性もあると思います。
そして、危険を認識しないまま真似をします。
子供の見る動画の内容はチェックすべきですね。
ですが、知らない間に見ることのあるので、規制も必要だと思います。
熱傷の分類
事故を起こした子供の母親が、元に戻ってほしいと言っていましたが、かなり難しいと言えます。
軽度の熱傷は、擦り傷と同じで元に戻りますが、重度になると難しくなります。
皮膚移植などの手術が必要となる場合もあり、毛穴も焼けるため、元のようになる可能性はほぼないと言えます。
その部位の拘縮など後遺症が残り、将来、癌などの確率が上がるととも言われています。
深度による熱傷の分類
I度からIII度に分かれます。
I度は、表皮熱傷とよばれ、赤くなり、浮腫ができるだけで、軟膏で瘢痕なく治ります。
II度は、2つに分かれ、真皮浅層熱傷は、痛い水ぶくれができ、水泡の下は赤いです。
これも軟膏の治療で瘢痕なくなおります。
ただ、治るのに2週間程度かかります。
II度のもう一つは、真皮深層熱傷は、水泡の下が白く、神経もやられるため感覚が鈍くなります。
治療は、もちろん軟膏も使いますが、死んだ組織をはぎ取り、場合によっては植皮をします。
治るまでに、1か月程度かかり、跡が残ってしまいます。
III度は、皮下熱傷と呼ばれています。灰白色や炭化しており、水泡はできていません。
死んだ組織をはぎ取るデブリドマンをして、植皮をする必要があり、瘢痕を残します。
また、部位による分類もあります。
気道熱傷では、呼吸ができなくなり、命の危険が増します。
熱傷の範囲
一般に、熱傷の範囲が、小児でII度が10%、成人でII度が15%を超えた場合は全身管理の適応となります。
入院しなきゃ危険ってことです。
成人では9の法則、小児では5の法則
簡易的に、範囲を推定する方法が、成人では9の法則、小児では5の法則です。
成人では、胸と腹が18、背中18、頭9、大腿9、下腿9、腕9
小児では、胸と腹20、背中15、片脚全部で15、頭15、腕10
手掌法
比較的範囲が狭い熱傷では、片手の手のひらと指を合わせた面積を1%として計算します。