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食べ物が原因・誘因かも、閃輝暗点が前兆でおこる片頭痛とは

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休日のたびに頭痛が起こっていました。
寝すぎかな?なんて簡単に思っていましたが、なんと、休みになると食べていたカップラーメンが誘因の片頭痛と判明しました。
休日じゃなくても、特定のラーメン屋でも頭痛が起こることがあり、どうも「うま味調味料」のグルタミン酸ソーダが原因とわかったのです。カップ麺をやめたら、ほぼほぼ片頭痛が起こらなくなりました。

片頭痛の原因は、私の場合はカップ麺でしたが、ほかにも、チーズやワインというのが有名です。他にもいろいろあります。
この片頭痛には、前兆として、きらきら光るものが見える閃輝暗点があったりします。逆に、閃輝暗点のみで、頭痛が起こらない場合もあります。

それでは、片頭痛についてみてみましょう。




食べ物やストレスが原因・誘因となる、閃輝暗点の前兆でおこる片頭痛(偏頭痛)の治し方(予防薬や治療薬)

片頭痛と偏頭痛はどちらが正しい?

「へんずつう」とパソコンに打ち込むと「片頭痛」と「偏頭痛」の2通りでてくると思います。
どちらも、片寄りや偏り(かたより)という同じような意味ですが、「へんずつう」の場合、どちらが正しいのでしょうか?

ヤフーでページ検索すると、「片頭痛」が約1,640,000件、「偏頭痛」が約574,000件と約三倍差で「片頭痛」の勝ちになります。
この結果からもわかるように、医学的に正しい用語としては「片頭痛」が正しくなります。

しかし、全検索数の約25%が「偏頭痛」という語を使っていることを考えると、「偏頭痛」も一般的と言えます。
実際に、小学館のデジタル大辞泉では、「偏頭痛/片頭痛」と書いてありましたし、百科事典マイペディアでは、偏頭痛がメインで、解説に「片頭痛とも」と書いてあります。
また、「かたずつう」というページでは、「偏頭痛」にリンクされていて、どちらかというと「偏頭痛」が正しい扱いです。
これらを見たら、「偏頭痛」が正しいと思ってしまう人もいそうです。

片頭痛の典型的な症状

片頭痛の症状は、軽いものから、生活に支障が出るほどの重症まで個人差があります。
片頭痛の一般的な例をみてみます。

典型的には、発作的に頭痛が起こり、これを繰り返します。
痛みは片側のことが多いですが、移動したり、全体が痛い場合もあります。痛みが増強し、ピークに向かうと拍動を感じることもあります。
頭痛発作中に額(ひたい)部分の血管を圧迫すると、その間痛みが軽減します。
痛みの程度は決まっていません。同じ人であっても、軽く終わる場合もありますし、ひどい場合には、数日間も寝込むこともあります。
随伴する症状として、吐き気や嘔吐が多いと言われています。また、まぶしさ(光過敏)や音に対する恐怖(音過敏)、臭い過敏などの知覚の変化、視界の変化、鼻づまり、下痢、発汗、軽度の意識障害や集中力の低下などが認められることがあります。

片頭痛の頻度

発作の頻度は、月に1回から週に1回というのが平均的なようですが、週に何度もある人もいます。これも、個人差がありますし、同じ人でも季節によって変わったりします。

片頭痛の前兆

片頭痛が起こる前には、前兆があることが多いです。
前兆ではないですが、トリガーポイントと言って、発作的な頭痛がないときでも、部分的に痛みが持続する場合もあります。

片頭痛の数時間から数日前に起こることとして、興奮、気持ちの落ち込みなどの気分の変化、疲労、あくび、眠気、特定の食材に対する欲求、首周辺部の筋肉のこわばり、便秘か下痢、多尿などが知られています。

そして、患者の約30%には、頭痛発作に先行して何らかの前駆症状があります。有名なのが、視覚的異常の閃輝暗点(閃輝性暗点)ですが、幻聴や幻臭などの他の感覚症状や、言語障害がある場合もあります。この前兆は、30分程度でおさまることが多く、長くても1時間程度です。
片頭痛は、この前駆症状が終わってから1時間以内に始まると言われていますが、数時間ほど遅れることもあります。
また、前兆だけで、頭痛が起こらないこともあります

閃輝暗点(閃輝性暗点)とは?

閃輝暗点は、視界に光が走り、視覚障害が起こる症状です。
その光は、色がついている光だったり、ギザギザのように見えたり、フラッシュのようだったり、ちらちら光るだけだったり、くもった感じだったりと様々です。
そして、一時的な視野の欠損を感じる場合もあります。ギザギザなゼリーのように見えないだとか、半分見えないとか、この視野の欠損も様々です。

片頭痛が起こりやすい人や年齢

片頭痛は、低血圧の女性に多いですが、男性にも起こります。ただ、女性は、妊娠中、授乳中は頭痛が改善する場合があります。
血縁者とくに母親に片頭痛が存在することがあり、家族性に起こることがあります。
20歳代半ばから頭痛の程度が強まり、しだいに発作頻度が増加します。60歳を過ぎると片頭痛は軽快することが多く、70歳以上でほぼ消失します。

片頭痛の原因・誘因

片頭痛は、原因がある場合も知られています。もちろん、すべての人に原因があるわけではありませんが、頭痛が起こったときに、「頭痛日記」をつけるなどして記録を残しておいて自分の原因を探ってみるのもありですね。
ちなみに、頭痛の原因には、有名なのがワイン・チーズ・チョコレートなどがありますが、原因がそれだからと言って、食べたから必ず起こるものではありません。
量が関係したり、2つ以上の誘因に同時に接触することで発症する場合もありますので、原因究明が難しいことがあります。
ただ、原因を探り当てられれば、ライフスタイルを変化させることで片頭痛の原因を回避し、発症頻度を減少させることが可能になります。頭痛で困っている人はやってみる価値がありますよね。

片頭痛の原因となりうる食品の例

頭痛を起こすことでよく知られている食品を羅列してみます。
ワインチーズチョコレート、漬物、カップラーメン、中華料理、ハム、ベーコン、ソーセージ、ナッツ、オレンジなどの柑橘類ニンニク、キャベツ、玉ねぎ、パイナップル、アボカド、バナナ、ニンニク、コーヒー、コーラ、アイスクリーム、パン、人工甘味料、オリーブオイル、卵、豚肉など肉類、濃縮した砂糖、味噌、ビタミンE・・・

日常で食べるものが頭痛を起こす原因となりうるのです。ただ、必ずしも科学的に証明されているわけではないようです。そこで、気になるのが共通する成分ですよね。物質としてわかっているものをまとめてみました。

グルテンを含む食品として、パン、パスタ、うどんなど
チラミンポリフェノールを含む食品として、ワイン(赤ワインのほうが起こしやすい)、チョコレート、ココア、チーズや漬け物などの発酵食品、薫製魚、鳥の肝臓、イチジク、豆の一部など
(ワインには、血管を広げるヒスタミンが含まれており、これも頭痛の原因の一つと言われている)
グルタミン酸ナトリウムを含む食品として、中華料理、ラーメン、カップ麺、インスタントスープなど。
ただし、これは、うまみ調味料(味の素が有名)ですので、外食、インスタント食品、冷凍食品、お惣菜の何にでも含まれている可能性が高いです。
亜硝酸塩を含む食品として、ハム、ソーセージ、ベーコン、サラミなど
人工甘味料を含む食品として、ダイエットシュガー、カロリーオフのお菓子やドリンクなど。人工甘味料には、アスパルテームやサッカリンなどがあります。
カフェインを含む食品として、コーヒー、ココア、チョコレートなど。
ただし、逆に、カフェインで楽になる場合もあり、治療に使われることもあります。
ビタミンEを含む食品として、アーモンドなどのナッツ類、ピーナッツバター、揚げ物、サプリメント、オリーブオイルなど。
乳製品では、アイスクリーム、ヨーグルト、生クリーム、牛乳、チーズなど。
香辛料では、キムチなどの辛くて刺激の強いもの。
熱帯の果物として、バナナ、アボカド、パイナップルなど
野菜類では、さやえんどう、キャベツ、玉ねぎ、ニンニクなど。
酵母製品では、味噌、醤油、粕漬、西京焼き、甘酒など
その他、発酵調味料、タンパク加水分解物などの入った食品

原因となりうる例

片頭痛の誘因には、食べ物だけでなく、生活スタイルや生活環境もあります。

寝すぎ、睡眠不足など睡眠パターンの変化、ストレス、香水の匂い、エネファームや風力発電などの騒音、アレルギー反応、光、喫煙、副流煙の吸入、食事を抜くこと、アルコール、月経、ピル、更年期、低気圧などの天候

片頭痛は何かを受診したら良いか?

閃輝暗点と感じる症状が長く続くなら、片頭痛以外の網膜剥離や緑内障などを考えて、眼科も受診するべきです。
また、頭痛が非常にひどい場合は、クモ膜下出血なども考えて、直ぐに脳神経外科受診が必要になることもあります。
片頭痛の症状に間違いなければ、症状がひどい場合、脳神経外科神経内科などが得意とするところです。
症状が軽い場合やよくわからない場合は、かかりつけの内科などで相談しても良いと思います。
頭痛の前兆で、首周辺部の筋肉のこわばりがでる場合には、接骨院や鍼灸院を受診してみるのもありかもしれません。

片頭痛の治療と予防

頭痛が始まったら、慣れている場合、市販の頭痛薬を内服するのが一般的ではあると思います。
ただ、治療薬である鎮痛剤の過剰使用により、薬剤誘発性頭痛(あるいは反跳性頭痛)が起こることがあります。つまり、慢性的に頭痛を感じるようになる可能性もあります。ひどい場合や慢性的に続く場合には、自己判断でなく病院を受診し、そして、なるべくなら予防を考えたいところです。

予防には、原因を特定して回避することが重要です。運動療法、サプリメントなども試されることもあります。

面白いことに、プラセボでも4分の1の患者に効果があったというデータがあるようです。
つまり、薬を飲んだという気分だけで、4人に一人は治るので、精神的なところも大きいようです。

予防的治療として、βブロッカーのプロプラノロール(インデラル)や、抗うつ薬のアミトリプチリン(トリプタノール)、抗てんかん薬のバルプロ酸(デパケン)、カルシウム拮抗薬のロメリジン(テラナス、ミグシス)が知られています。
エルゴタミン製剤も知られていますが、前兆の時期に投与すると効果があることが知られていますが、頭痛が出てからだと効果が期待できません。

急性期の頭痛治療には、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)に加えて、トリプタン製剤が処方されることが多いです。
これらは、頭痛が始まってからでも効果があるので使用しやすく、片頭痛の発作に伴う悪心、嘔吐、光過敏・音過敏などの随伴症状に対しても有効です。
ちなみに、NSAIDsなんて書きましたが、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ロキソニンなどの普通の頭痛鎮痛薬です。軽い症状なら、市販の頭痛薬でも効果があります。

ただ、乱用すると、薬剤誘発性頭痛といって、日常的に頭痛が起こる場合があるようですので注意が必要です。

吐き気が強い場合は、ドーパミン拮抗薬であるメトクロプラミド(プリンペラン)やドンペリドン(ナウゼリン)などの制吐薬を併用すると効果的です。

片頭痛に良い食べ物

マグネシウムが足りないと、頭痛が起こりやすくなるという説がありますので、野菜を多くとってマグネシウムを補うと良いといわれています。ですが、野菜も片頭痛の誘因となりうるとも言われていますので、野菜が誘因とならない人に限りますよね。
特に、緑黄色野菜や葉物野菜が良いようです。ひじきも良いといわれています。

ためしてガッテンの片頭痛の予防法

NHKのためしてガッテンでは、頭痛の予防や緩和に役立つ頭痛体操が紹介されました。

頭痛があるときは決して行わないように注意してください。

頭痛体操その1
1)両肘を水平に上げる
2)足を少し開く
3)顔は正面をむいたまま
4)体を左右に回す (2分行う)

頭痛体操その2
1)腕をリュックを背負うように前に回す
2)服を脱ぐように後ろに回す  (6回行う)

まとめ

偏頭痛でも通じるが、医学的には片頭痛が正しい。
閃輝暗点の前兆があることがある。
ひどい場合は、数日寝込むこともある。
クモ膜下出血と間違えると命にかかわるので、専門医の診断が必要。
食べ物や天候などが誘因となる場合がある。
治療薬もあるが、予防も大切。治療薬を慢性的に使うのは危険。

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