ほくろ、気にしてますか?
ほくろ、観察してますか?
人間の体にある「ほくろ」。
体質に寄るのか、ほくろが沢山ある人と、そんなにない人がいますよね。
私は、自分では普通だと思ていたのですが、他の人から見ると「ほくろの多い人」なんだそう。
パッと数えられる顔のほくろの数を、家人と比較してみたのですが、確かに私の方が多かったです。
まぁ、そんなこんなで、自分のほくろに意識を向けてみると、上半身、詳しく言うと左わきの近くに出来た(以前はなかった)ほくろが、徐々に大きくなっていってるような?
まぁ、成長するほくろもあるだろうと暢気に構えていたのですが、家人が「病院に行った方がいい」と。成長するほくろはおかしいのでは?とのことです。
成長するほくろってあるの?
調べてみると、ほくろが成長することは「ある」そうです。
大体のほくろが、成長しても直径6mm以下なんだそう。(もちろん、それよりも大きく成るほくろもあるそうです。)
そして、最初は平らでも、成長するにつれぷっくりと膨らむこともあるんだそう。
確かに、私のほくろも、ちょっと膨らんでます。
しかし、成長するほくろに似た深刻な病気も多々ありました。
ほくろと迷う「病気」
ほくろは、医学用語で「色素細胞母斑」といい、実は良性の腫瘍なんですって!
なんだか、腫瘍と聞くとちょっと緊張しますよね。
そんなほくろと似通った病気は、以下の通りです。
メラノーマ
この言葉は良く聞くのではないでしょうか?医学用語で「悪性黒色腫」、がんの一種になります。
メラノーマと言っても
- 末端黒子型
- 表在拡大型
- 結節型
- 悪性黒子型
の4種類があります。
特徴としては、末端黒子型は、手のひらや足の裏、爪などにでき、表在拡大型は色の白い人にできやすく、結節型は体中のどこにでもできる可能性があり、悪性黒子型は、日光によく晒される部分(顔や首、手の甲)にできやすい、というのがあるそうです。
基底細胞癌(きていさいぼうがん)
これは、名前の通り癌の一種ですね。
毛包(もうほう)と呼ばれるところにある細胞が無制限に増え続けるのだそう。こわっ。
有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)
はい、これも癌の一種ですね。
やはり、一部の細胞が無制限に増え続けるという怖いヤツです。
ほくろのように黒くなることは少なく、たいてい赤かったり、潰瘍のようになるそうです。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
これまた、難しい名前ですが、平たく言うと「老人性のいぼ」です。
できやすい部位は、顔や背中、胸ですが、全身どこにでもできる可能性はあります。
血管腫(けっかんしゅ)
これは、血管の細胞が増えてできるものです。腫ではありますが、良性なんだそうです。
皮膚線維腫(ひふせんいしゅ)
こちらは、コラーゲンを作る細胞「線維芽細胞」が増えてできる物です。これも良性。
腕や足にできることが多いんだそうです。
ほくろかどうかが心配らしい
家人的には、私の「ほくろ」と思っているものが、「ほくろ」じゃないのでは?と心配なようです。
特に、メラノーマや、基底細胞癌だったら…と気をもんでいる様子。
病院に行って診断をしてもらえれば、今後ずっとモヤモヤすることもないだろうということで、皮膚科の受診を決意しました。
皮膚科を受診してみた
まずは事情を説明
とりあえず、今のところは、ほくろなのか、その他の腫瘍なのか、悪性の腫瘍なのかがわからないので、「ほくろが大きくなって来ていて気になる」という理由で皮膚科を受診しました。
診察を受ける
診察の順番が来て、気になっているほくろを見せると、先生はまず大きさを計り始めました。
定規をピトッと当てて、
「うん、直径5~6mmくらいだねぇ」
と。
そして、
「いつから大きくなり始めましたか?」
と聞かれたのですが、ぶっちゃけいつからかは全く分からず(笑)。
パッと見、目につくようになったので気になり始めたと説明しました。
次に、先生は拡大鏡を持ってきて、ほくろを観察し始めました。
診察の結果
拡大鏡で私のほくろを見た直後、
「うん、老人性のイボですね」
と、あっさりと診断が下りました。
今になって思うと、どうやって老人性のイボってわかったんだろうと聞けばよかったのですが、診断の「老人性」というワードに精神的ダメージを受けて(笑)聞きそびれてしまいました。
いや、メラノーマとか悪性の腫瘍じゃなかったのは物凄く喜ばしいんですけどね、「老人性のイボ」と言われると、それはそれで精神的ダメージがあるものだということがわかりました(笑)。
保険適用で除去できる?!
その後、先生から「除去しますか?」と聞かれたのですが、私は悪性の腫瘍じゃないので、いわゆる「自費の美容皮膚科」の除去になるのかと思い、ちょっとためらっていると
「保険適用で除去できますよ」
と。
え?!老人性のイボなのに、保険適用できるんだ!と驚きました。
でも、まぁ、絶対に除去しなければいけない代物でもないしな~と思っていると
「保険適用の除去だと、液体窒素でイボを凍結させる方法になりますけど」
との言葉が。
液体窒素?凍結?そんな言葉が出てきて、私の中で好奇心が勝ってしまい
「除去してください」
と返事をしてしまいました。
次回の診察で除去するのかと、次いつ来ようかと頭の中でカレンダーを思い浮かべていると
「じゃ、今からね」
と、驚くべき一言が。
今から?そんな簡単にできるの?!?!
液体窒素でのイボ除去は超あっさり冷凍で
除去が決定すると、看護師さんが保温性の優れたステンレスボトルの水筒をささっと診察室に持ってきてくれました。
先生、喉が渇いたのかな~なんて思ってたら、先生がおもむろにステンレスボトルの蓋をあけ、綿棒の親玉みたいなものを突っ込み始めました。
え?それ液体窒素?!?!
そうなんです、ステンレスボトルの水筒に入った飲み物かと思いきや、中身は液体窒素でした。
もっとすっごい機械が出てくるものと思っていたので、あまりのギャップに唖然としてしまいましたよ(笑)。
その後先生は、ステンレスボトルに突っ込んでいた綿棒の親玉を取り出し、私のほくろ…いや、イボにそれをぺとっとくっつけました。
チリチリとしたかすかな痛みは感じましたが、ただそれだけ。
10秒ほど綿棒の親玉をくっつけて終了となりました。
めっちゃあっさり!
医療費はいくらになったのか
治療が終わって、ふと医療費のことが頭によぎりました。
あっさりと除去してとお願いしたのはいいけれど、保険適用とはいえ結構高いのでは?
緊張しながら会計を待っていると、名前が呼ばれました。
今回支払った医療費
1,910円也
やっっす!!え?本当にこんな値段でいいんですか??
明細を見てみると、「いぼ等冷凍凝固法(3か所以下)」という項目があり、点数は210点、もし、10割負担だとしても2,100円?!
除去っていうから、手術の仲間みたいに思っていたのですごくお高いのかと思いきや、そ、そんな良心的なお値段でしていただけるなんて、感謝しかないですね。
あ、一応処方箋でお薬も出ました。
スタデルム軟膏5%&プロペトで、切除した日から2~3日患部に塗ります。
冷凍凝固法をしたイボはどんな感じ?
自宅に帰ってきてから患部をチェック
皮膚科にいる時は、まじまじと見ることなく終わってしまったので、自宅に帰ってきてから患部をチェックしてみましたよ。
冷凍凝固法を受ける前は、このような感じでしたが
受けた後の患部はこんな感じ!
あ、明らかに焦げてる感がありますね。
色が黒くなっていますし、なんかパンケーキ作る時に出る穴みたいなものもありますね。
ちなみに、痛みはほぼほぼ0と言ってもいいくらいです。
翌日の患部チェック
皮膚科受診の翌日の患部は、このような感じです。
ちょっと変化はあった‥かな?どうだろう?
ぷつぷつ開いていた穴が少なくなったのは確かですね。
剥がれ落ちる日を楽しみに待つ
先生曰く、1~2週間経つとかさぶたの様に剥がれ落ちるとのことだったので、その日を楽しみに待つことにします。
その後の経過
皮膚科に行ってからの経過を、写真で追っていきます。
撮影時、自然光だったり、照明だったりするので、色がまちまちですが、そこはご勘弁を。
皮膚科に行ってから3日目
皮膚科に行ってから4日目
皮膚科に行ってから5日目
皮膚科に行ってから6日目
皮膚科に行ってから7日目
1週間経ちましたが…かさぶたの様になってるかな??
なんか剥がれ落ちる気がしないんですが。
まぁ、もうちょっと経過観察してみましょう。
皮膚科に行ってから14日目
皮膚科に行ってから7日目以降、あまり劇的な変化はありませんでした。
皮膚科に行ってから14日目の状態はというと、こんな感じです。
う~~~~ん、やっぱり劇的な変化はないっぽいですね。
触ると、かさぶたの様な手触りなんですけどね。
そろそろ、ぽろっと取れるのかな?
皮膚科に行ってから17日目
ついに!ついにこの日がやってきました。
お風呂に入ろうと、脱衣所に居た時でした。
ふと、床に黒いゴミが落ちているのに気付きました。
最初は、ただのゴミだと思っていたのですが、ピンときました。
こ、これは!ほくろじゃないかって。
ビンゴ!でした。
こちらが、取れたほくろです。
本当に、そのままポロっと剥がれ落ちていました。
こちらは、ほくろの裏面(?)です。皮膚にくっついていた方の面ですね。
そして、ほくろが取れた後の皮膚の状態は
こんな感じです。
薄いシミの様になっていました。
触っても、まっ平です。
このシミがずっと残るのか、徐々に薄くなっていくのかはわかりませんが…。それも観察していこうと思っています。