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大人にとっては驚く研究結果が発表された
ホットドッグやベーコンが野菜と思っている子どもが40%?
”アメリカの心理学者の調査で、『「ホットドッグやベーコンは野菜」と思っている子どもが40%いるという結果が出た』”という記事を見かけました。
その記事に対する、日本人のリアクションは
- 食育のある国に生まれてよかった!
- どういう教育をしたらそうなる?
- さすがアメリカ
など、信じられないというニュアンスを込めたものがほとんどでした。
どういう調査だったのか
どういう調査だったかを読んでみると、調査対象は176人の子ども。対象となった子どもの年齢は4歳~7歳。男女比は男性53%:女性47%。参加者の55%が、いわゆる貧困世帯だったそうです。
参加者に、13品目の写真を見せ、それらが植物由来か動物由来か箱に入れて分類してもらう、という手順だったようです。
13品目の内訳は、
植物由来の食べ物
アーモンド・リンゴ・人参・フライドポテト・ポップコーン
動物由来の食べ物
ベーコン・チキンナゲット・ホットドッグ・エビ・ハンバーガー
動物由来だけれど肉ではない食べ物
チーズ・牛乳・卵
となっていました。
調査結果
調査結果はこのようなものでした。
食品 間違えた割合
フライドポテト 46.59%
チーズ 44.32%
ベーコン 40.91%
ホットドッグ 39.77%
チキンナゲット 38.07%
ハンバーガー 36.36%
ポップコーン 35.23%
エビ 32.95%
アーモンド 31.82%
卵 30.68%
牛乳 22.16%
人参 17.05%
リンゴ 15.91%
一番間違えた割合が多かった食品は、フライドポテトでした。
間違ったということは、調査に参加した子どもたちは、フライドポテトを動物由来の食べ物だと思っているということです。
この結果を見て、思ったのが「素材」そのものだと、間違える割合が低いということでした。
リンゴや人参は、普段の生活でもよく見かけますし、何なら文字の練習でよく出てくる食品ですよね。
日本で販売されているアルファベット練習帳のAは、ほぼほぼAppleですから、リンゴは嫌でも覚えそうですし(笑)。
我が子はどうなのか気になったので質問してみた
調査に参加した子どもの年齢層と、我が子の年齢(5歳4か月)が合っていたため、我が子はどういう回答をするだろうと、質問をしてみました。
13品目全部ではなく、写真を見せずに口答で質問してみました。
その上、慣れ親しんだ食品に変えてみました。
その結果…。
「ハンバーグ」→「野菜」
「ウインナーパン」→「野菜」
「ハム」→「野菜」
「ウインナー」→「野菜」
「焼肉」→「肉」
めっちゃ野菜率高め!!!!
ここで、ふと感じたのが
食べている時に「肉」か「野菜」かなんて考えずに食べているのでは?
つまりは、自分にとって美味しいか美味しくないかだけが重要であって、その食べ物が「何でできているか」は問題としていない
ということ。
そして、焼肉については「やきにく」に「にく」という音が入っているため、それを聞いて「肉だ!」とわかった感じでした。
食事中に食べ物が何由来か考えているか?
我が子の答えを聞いて、ふと思いました。
自分はもう大人で、ハムは肉で、ハンバーグもひき肉からできていると「知って」います。
それをどうやって覚えたかは、親に教えてもらったのか本で読んだのか、テレビで見たのか…さっぱり覚えていませんし、何歳の時に知ったのかも記憶にありません。
そして、自分は宗教的な縛り等がないので、豚肉がNGとか、牛肉がNG、動物由来の物がということもないので、出された食事をモリモリ食べることができます。親や周りが「これは豚肉由来だからNG」とか、厳しいチェックが入ったことは一度もありません。
そう、特段「目の前の食事の由来は何か?」を考えることは無いのです。
それは、我が子もそうなのではないかなと。
だから、アメリカの心理学者の研究に参加した年齢層の子どもの40%が「ベーコンが植物由来」と答えても何らおかしくないのではないでしょうか?
これからゆっくり学んでいってほしい
我が子には、これからお肉・野菜の区別をゆっくりしっかり学んでいってほしいと思いました。我が子、まだ5歳ですからね。
食事中に親が教えるもよし、質問されたときにきちんと答えるのもよし、学校で教えてもらうのもよし、どんな方法でもきちんと正しく伝わればOKだと思っています。
大人になって「ピザは野菜!何故ならトマトソースが入っているから!」と答えなければいいかな(笑)。
※参照: Children are unsuspecting meat eaters: An opportunity to address climate change – ScienceDirect