仕事や勉強に追われ、ストレス一杯の現代。そんな時代だからこそ、癒しが必要ですよね。
人によって「癒し」は様々ですが、今回はいつものほほんとして平和なカピバラを推したいと思います。
カピバラとは?
和名はオニテンジクネズミ。
ネズミ目テンジクネズミ科カピバラ属に分類される齧歯類(げっしるい)です。
齧歯類の中では最大で、体長は106~134センチメートル、体重は35~66kgにもなります。
南アメリカ東部アマゾン川流域を中心とした温暖な水辺に生息しています。
泳ぎが得意で5分以上の潜水もすることができます。
普段はおっとりしていますが、実は足も速く、びっくりした時などには時速50kmのスピードで走ることもあるそうです。
性格は「温厚」の一言に尽きます。他の動物たちともめることもありません。
カピバラの呼び名たくさんある
カピバラとはグアラニー語の「ka’apiuara」(細い草を食べる者の意)が、スペイン語に転訛して「Capibara」と呼ばれるようになりました。
そんなカピバラですが、国によってさまざまな呼び方があるのです。
・カルピンチョ
・カピンチョ
・カピーバ
・ピローピロ
・ポンチョ
・ワリケライト
・ナクピアガ
・ミキロ
などなど。カピバラに似た響きから、まったくかけ離れたものまであるのが面白いですね。
打たせ湯カピバラで全国区に
カピバラが温泉に入ってお湯に打たれている映像を見たことはありませんか?
そのあまりの可愛さにカピバラの名前が広まったような気がします。
元々、カピバラは温暖な水辺に住んでいるため、日本の寒い冬は苦手なのです。そこで、カピバラを飼っている伊豆シャボテン公園が1982年に露天風呂に入浴させ始めました。入浴中のカピバラは目を閉じてとても気持ちよさそうな表情で、見ているこちらもリラックスできるほど。
その後、長崎バイオパーク、いしかわ動物園、埼玉こども動物自然公園、須坂市動物園などが冬にカピバラ温泉を実施し、その姿を見るために沢山の人が訪れています。
実はペットにもできる
カピバラはおとなしく、人間にもよく懐くのでペットとして飼う人もいるそうです。
日本でも基本的に特別な申請をしなくても飼うことができます。(地域によっては別途条例がある場合があるので、各自治体に確認はしてください。)
カピバラは、ペットショップや専門業者で50万円~80万円で購入することができます。
カピバラ自体でもかなり高額ですが、これに+αでお金がかかります。
まず、カピバラは一日の大半を水辺で過ごすので、「水辺」を準備する必要があります。そして、トイレも水中で行うため、常に水を清潔に保たなければいけません。水辺に住んでいるくせに、あまり雨が好きではないので雨が避けられる屋根のあるスペースも必要です。寒い場所も苦手なので、温暖な気温も保たなくてはいけません。
そして、食事は草食なので、干し草を食べます。ペレットなどの固形飼料や、キャベツ・さつまいも・ニンジンなどの野菜でもOKです。
しかし、問題は食べる量です。カピバラはかなり大きいので、1日約3kg食べます。ですので、1か月の食費は3万円ほどかかります。
万が一病気になった時のために、カピバラを診察できる獣医さんも探さなければいけません。
日本の住環境で、個人でカピバラを飼うのはかなりハードルは高めと言えそうです。
グッズもたくさん
カピバラを個人で飼えなくても、カピバラが大好きで癒されたいという人も多いと思います。
そんな方にはカピバラグッズはいかがでしょう?
カピバラをモチーフにした可愛らしいグッズで有名なのは「カピバラさん」ですね。
ステーショナリーからぬいぐるみまでたくさんのカピバラグッズがあります。お店に行かずとも、公式オンラインショップ「カピバラさんキュルッとマーケット」で購入も可能です。
カピバラの実物に会いたい!
ぬいぐるみも可愛いけれど、やっぱりカピバラの実物に会いたい!と思った方。
松阪市の近くでは、なんと鳥羽水族館にカピバラが居るのです。ぜひ会いに行ってみてくださいね。