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台風19号(Hagibis)は甚大な被害をもたらしました
台風15号( Faxai )の復興も終わらないうちに更なる被害が・・・
2019年10月12日~13日にかけて、台風19号(Hagibis)が日本列島を直撃し、甚大な被害をもたらしました。
2019年9月9日に台風15号(Faxai)の直撃に遭った、千葉南部の復興も全く終わっていないうちに、更なる被害が出てしまったわけです。
一般的に、台風の進路の右側にあたる地域に被害が多いと言われていて、台風15号で被害を受けた千葉南部が、この台風19号の進路の右側に当たっていたため再び大変なことになるのでは、と危惧されていたのですが・・・・なんと、今回の被害の大半は台風の進路の北側で、北関東の県や、長野県、新潟県、そして東北の宮城県などで河川の堤防の決壊などが起こりました。
三重県でも、伊勢市や志摩市で浸水被害があり、五十鈴川もあわや越水かくらい増水していました。
避難所に行く?行かない? どうやって決断しますか?
各市町村には避難所が設置されています
自然災害の多い日本では、それらに備え各都道府県・各市町村に沢山避難所が設置されています。
松阪市にも、もちろん避難所はあります。
その避難所ですが、「指定避難所」と「地区避難所」の2種類があるのをご存知でしたか?
指定避難所とは
指定避難所とは、公共の施設に設置される避難所のことを言います。公共の施設とは、小中学校や市の施設になります。
災害が起こった時には、市の支援拠点となります。
松阪市には、108か所の指定避難所があります。
地区避難所とは
地区避難所とは、地区の集会所などに設置される避難所のことを言います。
指定避難所を補うもので、地区が独自に開設して運営していく避難所です。
松阪市には、226か所の地区避難所があります。
いざという時のために、一番近くの避難所はどこか確認しておくというのも重要です。
東京で起こった避難所問題
今回の台風19号で、東京の江戸川区に住んでいる人など40万人に避難勧告がでたそうです。
40万人と聞いて、まず考えたことが「全員が避難所に入れるのだろうか?」と言うことでした。
東京の人口を考えると、避難所の数も比べ物にならないほどあるのでしょうが、それにしても40万人っていうのはすごい数ですよね。
案の定、「避難所に行ったけれど、入れなかったから家に帰ってきた」と言ったような事が起こったようです。
松阪市のような地方だと、人口もそんなに多くないし、避難所の受け入れ人数が避難者数より下回るなんてことはないとは思うのですが・・・、東京で起こったことを聞くと、意を決して大雨の中、避難をしたのに避難所に入れなかったらどうしよう、と不安になってしまいます。
埼玉県で起こったペットと避難問題
我が家で一番気になったのは、この問題でした。
埼玉県で13歳の少年が浸水した家から救助されたと言うニュースがありました。その少年は「猫を飼っているので避難できなかった」と話していました。
そのニュースを聞いた時、「わかる!」と大きく頷いてしまいました。
命を守る行動は大事なのは重々承知なのですが、じゃあペットを置いていけるのか?と問われると、ペットの飼い主さんで「もちろん!」と答えられる人はいないのではないでしょうか?
松阪市の避難所はペットOKなのか?調べてみました
物凄く気になったので、松阪市の避難所はペットを連れての避難はOKなのか調べてみました。
松阪市のホームページを見てみたのですが、避難所のことは書かれていても、そこがペットOKなのかは書かれていませんでした。
ペットとキーワードを入力して見ると、出てきたのは「松阪市待避所運営マニュアルVer.1」というPDFファイルでした。
読んでみると、地区避難所を運営するにあたってのマニュアルでした。
そのマニュアルの中に、資料として、「ペットの飼育ルール広報文」と言うものがあったので、ペットと避難できる可能性はありそうです。
次に、三重県の「災害の時、ペットを守るために」というPDFファイルを読んでみました。
その中には”ペットは自力で生活できませんので、状況にもよりますが、事情の許す限り同行避難してください”と書かれていました。
(※ペットとは、一般的な犬・猫・ウサギ等を指します。許可の必要な動物や、爬虫類などの野生由来の動物は受け入れは難しいとのことです。)
と、言うことは三重県内の避難所は、基本的にペットと避難OKと考えてもいいの・・・・でしょうかね?
あまりに気になったので、松阪市役所に聞いてみました。
答えは
どこの避難所でもペットOK
だとのこと!素晴らしい~!!
しかし、ニュースの少年のように、避難所マップなどに「ペットと避難OK」と書かれていないと、一緒に避難できるかどうかわからないので、避難をためらう人もいるのではないでしょうか?
いざ災害が起こった時、真っ先に見る情報が避難所情報だと思うので、そこに明記しておいてほしいな、と思う一ペット飼い主です。
ペットと避難するために必要なもの
人間のための”非常用持ち出し袋”は、準備している家庭もたくさんあると思いますが、ペットと一緒に避難するためには、”ペット用の非常用持ち出し袋”も必要となってきます。
先ほどの三重県が発行した「災害の時、ペットを守るために」によると
- 餌と水(最低でも5日分)
- 薬や療法食
- キャリーバック/ケージ・首輪・リードなど
- ペットと飼い主の情報(写真など)
- ペット用品(ペットシーツなど)
は、飼い主が準備しておくべきものとなっています。
人間のための非常用持ち出し袋の隣に、ペット用の持ち出し袋を置いておくと、いざという時に一緒に持ち出せますね。
ペットと避難するにも”同行避難”と”同伴避難”がある
ペットと避難にも、2パターンがあります。
同行避難と同伴避難です。
同行避難とは
同行避難では、飼い主とペットは同じ避難所に行けますが、ペットは特定の場所でケージ内で生活することになります。
同伴避難とは
同伴避難では、飼い主とペットは一緒の場所で生活ができます。
現状では、ほぼ”同行避難”になる
現状では、ペットOKの避難所のほとんどが同行避難となっているようです。
インターネットで調べたところ、尾道市が同伴避難OKの避難所を設置しているのを発見しましたが、他の自治体は見かけませんでした。
松阪市も”同行避難””とのこと
松阪市も、同行避難になるとのことでした。
”同伴避難”は難しい
避難した人全員が動物が好きとも限りませんし、アレルギーがある方もいらっしゃるでしょうから、同伴避難が難しいのはわかります。
ペットの飼い主としては、同伴避難希望ですが、やはり自治体としては「人」が優先されるのは仕方がないかなと思っています。
しかし、今回の台風19号でペットと同行避難OKの避難所に行ったにもかかわらず、ペットと一緒は断られたという話も耳にします・・・。
同行避難OKなら、それを貫いてほしいとも思うのですが、その避難所に避難してきた人数にもよるんでしょうかね・・・。
ペットを飼っている身としてはつらい話です。
結論:備えあれば患いなし!
台風は、進路などの予想が付くため、事前に避難の準備ができます。
大型台風などの直撃が予想されるときには、早めに非常用持ち出し袋の準備(人用とペット用)、避難所の確認などをしておくことが大事だと思いました。
特に、ペットと同行避難する場合は、ケージなど大きなものも持っていかなければならないことがあります。
暴風雨がピークの中、大きな荷物を持って移動するのはとても大変です。
早めの準備、早めの行動がいい場合がほとんどです。
「備えあれば患いなし」という言葉の通り、日ごろの準備を怠らないようにしましょう。
最後になりましたが、台風19号で被害に遭われた方にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を願っております。