こた堂ブログ

ガジェット、健康、通販、家庭菜園など

パソコン・ネット 世界

Yahoo!Japanが欧州で使えなくなる?

投稿日:

Yahoo!Japanが欧州で利用不可との発表が

日本時間2022年4月6日午前11時以降はYahoo!Japanにアクセス不可に

2022年2月1日に、ヤフーは

日本時間2022年4月6日午前11時以降、イギリスと欧州経済領域からYahoo!Japanにアクセスできなくなる

と発表しました。

欧州経済領域はどの国が含まれる?

では、欧州経済領域はどの国が含まれているのでしょうか?
欧州経済領域は、「EU加盟国+3か国」の計30か国となり、具体的な国名は

  • アイルランド 
  • イタリア 
  • エストニア 
  • オーストリア 
  • オランダ 
  • キプロス 
  • ギリシャ 
  • クロアチア 
  • スウェーデン 
  • スペイン 
  • スロバキア 
  • スロベニア 
  • チェコ 
  • デンマーク 
  • ドイツ 
  • ハンガリー 
  • フィンランド 
  • フランス 
  • ブルガリア 
  • ベルギー 
  • ポーランド 
  • ポルトガル 
  • マルタ 
  • ラトビア 
  • リトアニア 
  • ルーマニア 
  • ルクセンブルク
  • アイスランド 
  • ノルウェー 
  • リヒテンシュタイン

です。
もう、ほぼヨーロッパ全域といってもいいくらいですね。
ちなみに、欧州経済領域はEEAEuropean Economic Area)と略されて使われることが多いです。

アクセス不可はある法律が理由?

アクセス不可なYahoo!Japanのコンテンツは、
Yahoo!ニュース・検索・ヤフオク!など。
ニュースや検索機能がアクセス不可となると、どうにもなりませんよね。

ヤフーは、アクセスできなくなる理由は明言していませんが、たぶん

EU一般データ保護規則(GDPR)

の影響があるのではないかと言われています。

EU一般データ保護規則(GDPR)とは?

GDPR(General Data Protection Regulation )は、簡単に言ってしまうと、個人情報保護の規則です。
GDPRは、2016年4月に制定され、2018年5月25日に施行されました。
内容はというと

欧州経済領域で取得した「氏名」「メールアドレス」「クレジットカード番号」などの個人情報を、欧州経済領域外に移転することを原則禁止

という厳しいもののようです。

もし、違反したら高額の制裁金もかけられるようです。

GDPRは欧州経済領域の国籍を持っている人以外も対象

でも、欧州経済領域の話でしょ~なんて思っていたら、大きな間違いです!
なんと、このGDPRは、仕事で欧州経済領域に在中している人や、旅行者も対象となるのです!

今のところ、まったく行く予定はないのですが、もし、ヨーロッパに旅行にでかても、旅行先の国が欧州経済領域の国であれば、Yahoo!Japanにアクセスすることができないのです。
数日の旅行ならまだ我慢できますが、その国に住んでいる日本人にとっては、日本の情報をYahoo!Japanから得ることができなくなるのは大問題のようです。

例外でアクセスできるコンテンツもある

Yahoo!ニュースや検索はアクセスできませんが、例外的にアクセスできるものもあるようです。
それは

  • Yahoo!メール 
  • Yahoo!カード 
  • ebookjapan(電子書籍) 
  • 出前館・アスクル・GYAOなどの提携企業のサービス

提携企業サービスは、ヨーロッパで使う頻度はすくなそうですが、メールが使えるのはありがたいですよね。
ただし、メールもアドレスを新規作成したり、アドレス変更をすることはできないようです。

日本は「十分性認定」されているけれど

では、欧州経済領域の個人情報は絶対にほかの国に移転できないのでしょうか?

答えはNoです。ちゃんと移転することができますが、もちろん、移転するには厳しいルールがあります。
欧州経済領域で取得した個人情報をほかの国に移転するには

  1. 十分に個人データの保護が保障されているという、欧州委員会の決定 
  2. BCRの締結( 企業グループで1つの規定を策定し、データ移転元の管轄監督機関が承認 ) 
  3. SCCの締結 (データ移転元とデータ移転先との間で、欧州委員会が認めたひな形条項による契約の締結 ) 
  4. 本人の明確な同意

が最低でも必要になります。
これらの条件をクリアした国は、「十分性認定」を受けた国となり、欧州経済領域から個人情報を移転することができます。

実は、日本はこの「十分性認定」を受けた国に入っているのです。
なのに、Yahoo!Japanはアクセス不可となっているんです。
と、いうことは、Yahoo!Japanの個人情報は日本以外の国にも蓄積されている??のかな?

インターネットからアクセスできない事態が起こることが多くなる?

個人情報の保護は、とても大切なのはわかるのですが、個人情報保護法が厳しくなると、海外に旅行した時にアクセス不可な場合が増えていくことになるのでしょうか?

インターネットでの検索などに慣れきった生活になっているので、アクセス不可という事態になったら物凄い不便を感じそうですね。

-パソコン・ネット, 世界

執筆者:

関連記事

DNAが同じ一卵性双生児だからこそ起きた”父親はどっち”騒動

目次1 父親はどっち?DNA鑑定でもわからない場合がある?!1.1 ブラジルで起こった「父親はどっち?」裁判1.2 一卵性双生児はDNAまでも一緒?1.3 一卵性双生児は区別できないの?1.4 判決は …

エコバッグにもお国柄?ちょっとクスッとした出来事

目次1 「買い物にはエコバッグ」はグローバルスタンダード1.1 海外でも「エコバッグ」は必需品1.2 クリスマスギフトにエコバッグを貰った1.3 エコバッグ from シンガポール1.4 エコバッグ …

フランス語辞典に”性差”の無い代名詞が登場!

目次1 外国語における代名詞問題1.1 日本人はあまり気にしない代名詞1.2 フランス語辞典に新しい代名詞が登場2 フランス語の新しい代名詞「iel」 言語の冒涜?時代の流れ?2.1 LGBTQ+と代 …

amazonのレビューにURL

Amazonのレビューに外部リンクURLを載せる方法

目次1 AMAZONのプライム会員に勝手になってしまっていたら。解約方法と返金方法は?1.1 アマゾンでの購入1.2 アマゾンのプライム会員に意図せずなってしまったら1.3 アマゾンのプライム会員の解 …

EMSの特別追加料金が想像以上にすごかった件

目次1 コロナ禍の影響がまだまだ強い国際郵便1.1 早さと安心安全のためのEMSの料金設定1.2 私がよく使っている国際郵便1.3 アメリカに荷物を送ろうと思ったら…2 EMSの特別追加料金がえげつな …

検索

関連記事

カテゴリー

スポンサードリンク
error: Content is protected !!