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スギとヒノキの花粉の大きさ・抗原・症状など花粉症の違い

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スギとヒノキの花粉症
       

今年のヒノキは、強烈ですよね。
2017年の400倍の飛散量と言われています。
もっとも、前年より早く飛び始めてるので、去年の3月と比べたら、多いのは当たり前です。
テレビがあおりすぎですね。
そういえば、最近、ヒノキの花粉症の人が増えてきてる気がしませんか?
どうも、スギとヒノキの花粉は似てるらしく、交差反応もあるようです。
今回は、スギとヒノキの花粉を比較してみましょう。

スギとヒノキの花粉症の違い

スギとヒノキの分類

スギとヒノキは、どちらも常緑針葉樹です。
分類は、どちらも植物界(Plantae)裸子植物門(Pinophyta)マツ綱(Pinopsida)マツ目(Pinales)ヒノキ科(Cupressaceae)に属します。

Pinophytaは、裸子植物のうち、その種子がかさ状の構造に包まれるもの(毬果植物類)を示しており、球果植物門とも言われています。

このように、スギとヒノキは、科まで同じ非常に近い裸子植物ということになります。
ちなみに、チンパンジーは、ヒト科チンパンジー属となりますので、科まで同じと言っても、ヒトとチンパンジーのように、めちゃめちゃ似てるという訳ではないです。

スギ

スギは、スギ亜科(Taxodioideae)スギ属(Cryptomeria)と分類が続き、種は、スギ(C. japonica)となります。
スギ(C. japonica)のみでスギ属を形成する単型になります。
japonicaという種名でもわかるように、日本固有種になります。

スギ花粉症だけなら、海外旅行にでかければ、花粉症をのがれられますね。

ヒノキ

ヒノキ属(Chamaecyparis)で、種が、ヒノキ(C. obtusa)になります。
ヒノキは、日本と台湾のみに分布します。
ヒノキ花粉症があるなら、花粉症逃避旅行は、台湾はやめておきましょう。

スギとヒノキの花粉の大きさ

スギ花粉とヒノキ花粉の大きさは、調べるものによって違います。

スギ花粉の大きさは、20~40μm(ミクロン)です。
ヒノキ花粉の大きさは、30~40μm(ミクロン)です。

なんて書いてあるものをみると、ややヒノキの方が大きいような印象に思えます。
しかし、実際に測定している方の情報によると、ヒノキ花粉は、スギ花粉より一回り小さくなるようです。
実際には、スギ花粉の大きさは30~40μm、ヒノキのは、25~35μmが多いようです。

見分け方は、スギ花粉には、パピラと呼ばれる突起があり、突起がないヒノキと区別できます。

スギとヒノキの花粉の時期

スギ

花粉は一日の平均温度が10度くらいになると飛散を開始し、2月~4月にかけてが、飛散のピークです。
意外なところで、スギ花粉は、飛散量に波はあるものの、ほぼ1年を通して飛んでいます。
通年なので、ハウスダストかなとも思っても、スギのこともあります。

ヒノキ

飛散するのはスギ花粉より少し遅く、3月~5月にピークを迎えます。
ヒノキの花粉は、ピークに集中し、スギ花粉のように年中飛びません。
秋から冬は、ほぼ飛んでないと思って良いです。

スギとヒノキの抗原

スギ花粉とヒノキ花粉のアレルゲン物質は、交叉反応性を持っています。
これは、スギ花粉とヒノキ花粉のアレルゲンの構造が似ているために起こります。
アレルギー検査でスギしか持ってない人が、ヒノキの時期になっても症状が治まらないことも多い理由の一つがこれです。
つまり、スギ花粉症患者は、ヒノキ花粉にも反応する場合があるのです。
また、その逆もあるともいわれています。

また、水を含むと花粉は膨張して外壁が割れ、内容物は分解して放出されます。
花粉症発症の原因物質は 花粉粒の中に存在するアレルゲン物質です。
スギ花粉のアレルゲン物質は Cryj1とCryj2が知られています。
Cryj1は、スギ花粉の最表層を構成する花粉外壁およびユー ビッシュ小体に局在しています。
Cryj2は、花粉内部のデンプン粒に局在しています。

都会に花粉症の患者が多い理由の一つが、このアレルゲンにあります。
実は、田舎より都会の方が、空気中に含まれるアレルゲンのCryj1とCryj2が多いと言われています。
花粉表面からCryj1含有ユービッシュ小体の剥離したり、花粉が、雨によって水分を吸収して破裂することで花粉内部のCryj2の大気中へ放出されるのです。
雨が降った後、花粉が土で捕捉されない都会の方が多くなるのは当然ですね。

ヒノキ花粉抗原には、Chao1、Chao2が知られており、これは、スギのCryj1とCryj2と交差反応があります。
また、ヒノキ花粉には、Chao3もあり、これは、スギ花粉と交差反応性がありません。
スギの舌下免疫療法が、ヒノキに効かないのは、このChao3のためだと考えられます。

スギとヒノキの花粉症の症状の違い

どちらも、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙目などがあります。
スギ花粉症では鼻炎症状が強く出る傾向があり、ヒノキ花粉症では、目に強い症状が出やすい傾向があると書いてある場合もありますが、そのエビデンスを探せませんでした。
ただ、どちらの花粉も多かれ少なかれ、鼻も眼も症状が出ます。
同じ人でも年によって、鼻の症状が強かったり、目の症状が強かったりします。

また、ヒノキでは、のどの症状が強く出る場合があります。
これは、スギから長期間、花粉に晒されていたためのようです。

   
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