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相撲と女性差別~逆に男性がなれない伝統とは

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伝統
       

相撲での伝統による女性排除問題

つい最近舞鶴市の相撲巡業で起こった出来事は、もうみなさんご存知ですよね。
市長が倒れ、一刻も早く救助活動が必要な事態に看護師さんが駆け付け、必死に心臓マッサージをしている最中に、「女性は土俵に上がらないでください」とのアナウンスが数回あったというあの出来事です。
この相撲における「女性差別」とも取れる出来事は、今回が初めてではありません。
1978年には、小学校4年生から6年生が参加する日本最大規模の相撲大会「わんぱく相撲」で、頑張って勝ち進み、いざ両国国技館で決勝という時になって、女の子だからという理由で当時10歳の子が大会出場を諦めた(諦めされられた?)ことがありました。
また、1990年には当時内閣官房長官であった森山真弓さんが総理大臣杯を、2000年そして翌2001年には、当時大阪府知事であった太田房江さんが大阪場所優勝力士に優勝カップを土俵上で渡したい意向を伝えた時にも、日本相撲協会は「土俵が女人禁制なのは伝統だ」という主張でそれを却下したのです。

女人禁制の伝統とは?

もともと相撲は神事として行われていました。祭りの際に、五穀豊穣などを願い神社などで行われていたものです。
そして、五穀豊穣の神様は女性であると言われており、その女性の神様を楽しませるために、若くて力自慢の男性たちが相撲を取ったわけです。
なので、その土俵に女性が上がると、女性の神様が焼きもちを焼いてしまい五穀豊穣が望めないため女性を土俵に上げるのは禁忌となった、という説もあります。

よく似た女人禁制の伝統は高野山にも

和歌山県にある日本仏教の総本山といわれる高野山。
こちらも1906年までは女人禁制だったことは有名だと思います。
こちらが女人禁制だった理由はいくつかありますが、そのうちの一つが「山の神様が大変容姿が醜かったので、自分以外の女性の存在が目障りだったから」というものなのです。
しかし、高野山は日本相撲協会より柔軟な考え方を持っていたようで、ジェンダーレスのムーブメントや、近代女性の意見を取り入れ「女人禁制」を撤廃し、今では女性も高野山に参拝できるようになりました。

女人禁制とは真逆な伝統

「斎王」は女性

相撲や高野山の「女人禁制」の理由を見てみると、宗教が大きく影響を与えていると言うことができるでしょう。
でも、その影響は「女人禁制」一方向ではなく、その逆もあるのをご存知ですか?
松阪市近辺では「斎王」「斎宮」が有名なのではないでしょうか。
「斎王」とは天皇の代替わり毎に、天照大神の「御杖代(みつえしろ)」(神様の意を受ける依代(よりしろ))として伊勢神宮に奉仕する未婚の内親王または女王のことです。
こちらの「斎王」は南北朝時代まで続いたと言われています。

ネパールの「クマリ」も女性

また、海外では、ネパールのクマリがよく知られています。
クマリとはネパールに住む生きた女神で、密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥーの女神ドゥルガーが宿り、ネパール王国の守護神である女神タレージュやアルナプルナの生まれ変わりとされています。

この「斎王」や「クマリ」は女性「しか」選ばれない重要な役割であるため、「女人禁制」とは真逆の伝統と言えるのではないでしょうか。
しかし、この「斎王」や「クマリ」も女性の意思で選ばれるわけではなく、その上行動に規制が多いため、それはそれで「女性差別」ではないかという意見もあります。

伝統と宗教と現代社会

この様に、21世紀の現代でも宗教をベースとするであろう「伝統」が数多く残っています。
あからさまに悪意を持って特定の性別に著しい不利益を与える「伝統」は撤廃されるべきだと思います。
しかし、伝統があるからこそ価値があるということもあるのではないでしょうか。
頑なに意見を聞き入れないのではなく、ケースバイケースで対応し、且つ今まで大切にしてきた伝統を残せる社会になるといいですね。

   
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