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この木何の木?気になる木を発見
春です。 この書き出しで始まる記事は、すでに何本か書きましたが(笑)。日に日に暖かくなって来て嬉しい限りです。
暖かくていいお天気だと、わんこの散歩もはかどります。 そんなわんこの散歩中に見つけたのが、この木です。

葉っぱが鮮やかなピンク色なんです!
物凄く気になったので、さっそく調べてみました。
この木の名前は
この木の名前は チャンチン と言います。
中国北・中部が原産の木で、中国名では「香椿」と書きます。発音は「シャンチュン」で、この中国読みがなまって?和名がチャンチンとなったようです。
葉っぱの形はウルシに似ています
葉っぱの形はウルシに似ていますが、ウルシと同じ科ではなく、センダン科に属しています。
ちなみに、名前に椿の文字が入っていますが、植物学上椿とも全く関係はないそうです。 中国で「椿」と書くと、このチャンチンを指します。いわゆる日本の椿は「山茶花」と書くそうです。
ピンク色は新葉のしるし
さて、この鮮やかなピンク色の葉は新葉のしるしなんです。 なので、春先にしか見ることができません。 そして、なんと新葉は個体差があり、このようにピンク色のものあれば、白色のものもあるそうです。
春先にはカラフルな葉っぱも、だんだんクリーム色っぽくなった後、夏には普通の緑色になり、秋には赤色や黄色っぽく紅葉します。 チャンチンは落葉樹なので、冬には葉が落ち、また春に鮮やかな新葉が出てくるのです。


なぜ、新葉はピンクなのか理由を調べてみたのですが、残念ながら答えを見つけることができませんでした・・・・。 自然の神秘、ということで・・・。
実は食用
チャンチンの原産国中国では、チャンチンはベジタブル・ツリーと呼ばれており、食用や薬用として使われています。
「香」という漢字が使われていることからわかるように、チャンチンの茎や葉っぱ、花には独特の香りがあります。 香りと言っても、花のような甘いものではなく、山菜っぽい香りとでも表現したらいいのでしょうか・・・、そんな感じの香りです。
食べられているのは主に新葉で、天ぷらのように揚げたり、炒めたりして食べるそうです。 どんな味がするんでしょうね?
チャンチンの樹皮は”椿白皮(チンハクヒ)”という生薬の原料で、樹皮を乾かして細かく刻んだもの5~10gを600㏄の水に浸したものを、毎食後に温めて飲むと過敏性腸症候群に効果があるんだそうです。
また、チャンチンの幹は堅く、家具や楽器などを作るのに向いています。
別名は「クモヤブリ」
チャンチンは別名「クモヤブリ」と言われていて、クモヤブリ=雲破りの意味です。 その名が示す通り、日当たりさえよければぐんぐん”雲を破る”ほど高く育ちます。約20m~30mくらい育つそうです。
幹も枝もしっかり太くなりますが、真っ直ぐ育つ上に枝もそんなに横に張り出さないため、すらっとした見た目です。 大木になるため、日本では家庭の庭よりは、公園や学校のキャンパスなどに植えられていることが多いです。実際私が見つけたチャンチンも、公園でした。
桜が散った後で楽しめるピンク
桜が散ってしまって寂しいなと思っていた矢先に、このような鮮やかなピンク色葉を持つ木を観ることができて、ちょっと嬉しくなりました。 わんこのお散歩ついでに、チャンチンの葉っぱの色の移り変わりを観察するのもお散歩の楽しみの一つになりそうです。