教育

国立奈良女子大に工学部が新設  エンジニアになりたい女子生徒は増えるか?

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大学には色々な学部があります

工学部はベーシックな学部?

大学の学部は、多岐にわたります。
大学独自の学部などもあったりしますが、ベーシックな学部と言うと何を思い浮かべますか?

文系なら、文学部、法学部、教育学部、外国語学部、社会学部、経済学部、商学部などですかね?
理系なら、医学部、薬学部、農学部、歯学部、看護学部、理学部・・・そして、工学部が思い浮かびます。あくまで、個人的に、ですが。

国公立大学80校に工学部はある

実際、工学部のある国公立大学を調べてみると、なんと80校もありました。

令和2年度の学校基本調査によると、国立大学が86校、公立大学が94校で、全部で180校あり、そのうち、理系学部がある学校が101校でした。
101校中80校に工学部があることを考えると、ベーシックな理系の学部と言っていいのではないでしょうか。

そもそも工学部は何を勉強するところ?

工学部は理系の学部、というのはわかるのですが、では、工学部ではどんな勉強をしているのか?と聞かれると、私はいまいちよくわかっていませんでした。

広辞苑で「工学部」とひいてみると

大学の学部の一つ。工学に関する学部。電気、機械、土木、建築、鉱山、冶金、造船などの諸科がある。

広辞苑無料検索より

と書かれていました。
う~ん、わかったようなわからないような?
では、「工学」とひいてみると

科学知識を応用して,大規模に物品を生産するための方法を研究する学問。広義には,ある物を作り出したり,ある事を実現させたりするための方法・システムなどを研究する学問の総称。

広辞苑無料検索より

と書かれていました。

漠然とした表現ですが、「モノづくりを勉強・研究する学部」と言った感じでしょうか。

作るモノも多岐にわたるようで、工学部の中に「電気工学」「機械工学」「情報工学」「建築学」「応用科学」の5部門があるのだそう。

奈良女子大学に工学部が新設 

工学部=男子生徒が多い

理系の学科は、男子学生が多いイメージがありますよね。
医学部や、薬学部、看護学部などは、男女半々もしくは女子学生が多い所もあると思いますが、工学部と聞くとどうでしょうか?
今の時代こういうことはNGなのかもしれませんが、やっぱり工学部は男子学生の方が多いイメージです。

地元の三重大学の工学部の男女比はどうなっているのでしょう?

2020年度で見ると
工学部の学生数:1,760人
男女比:男性 86.7% 女性 13.3%

と、やはり男子学生が圧倒的に多かったです。

ちなみに、同じ三重大学の医学部で見てみると
医学部の学生数:1,091人
男女比:男性 49% 女性 51%
となっており、男子学生の方が少ないことがわかりました。

では、ご近所の名古屋大学の工学部(2020年度)を見てみると
工学部の学生数:2,641人
男女比:男性 89.2% 女性 10.8%

と、こちらも圧倒的に男子学生の方が多い結果でした。

国公立の女子大に工学部はあるのか?

さて、みなさんは国公立の女子大は全国に何校あるかご存知ですか?
実は、4校しかないんですよ。
その4校とは

  • お茶の水女子大学 
  • 奈良女子大学 
  • 群馬県立女子大学 
  • 福岡女子大学

です。

では、この4校には理系の学部はあるのでしょうか?
調べてみると、
お茶の水女子大学と、奈良女子大学に理学部、福岡女子大学に国際文理学部
がありました。
が、工学部はありません。

私立の女子大学を調べてみても、工学部がある大学はありませんでした。(ちなみに農学部もありませんでした。)

これを踏まえると、国立の奈良女子大学に「工学部」ができるというのは、画期的なことだとわかりますね。

奈良女子大学工学部の分野は2つ

奈良女子大学に新設される工学部では、どんなカリキュラムがあるのでしょう?
奈良女子大学によると

  • 環境デザイン分野 
  • 人間情報分野

の2つだそうです。
環境デザイン分野では、環境を快適にするデザインを考えたり、工業製品の素材を研究ができ、人間情報分野では、プログラミングとデータ解析、医療や福祉に貢献できるハードウェア・ソフトウェアの開発の研究ができるそうです。

工学部は就職に有利?

文系の学部に比べて、理系の学部は就職に有利なんてことを良く聞きますが、工学部はどうなのでしょう?

文部科学省の「令和元年度学校基本調査(確定値)」を見てみると
工学部を卒業した生徒の進路状況は
36.4%が大学院に進学、59.2%が正規の職員等で就職
となっていました。
工学部の生徒の大学院進学率、すごく高いんですね!
修士課程を卒業した生徒の進路状況は
5.5%が博士課程に進学、89.9%が正規の職員等で就職
となっており、
博士課程を卒業した生徒の進路状況は
0.6%が進学、59.6%が正規の職員等で就職
となっていました。

非正規職員で就職の割合は、
学部卒で0.6%、修士課程卒で0.4%、博士課程卒で13.1%
となっており、他の学部と比べてかなり少なめでした。

その他(進学準備・就職準備・家事手伝い)の割合も
学部卒で3.4%、修士課程卒で4.2%、博士課程卒で22.2%
となっていて、こちらも他の学部と比べて少なかったです。

このことから、工学部は正規職員で就職できる率は物凄く高いと言えるのではないでしょうか?

女性のエンジニアが増える後押しになる

奈良女子大学の工学部新設は、エンジニアとして働く女性が増えることの後押しになりそうですね。
女性が活躍する社会を目指している日本としては、就職に有利で男性との給与差がないエンジニアを女性が選択することは、いい傾向ではないでしょうか。
男女問わず若いエンジニアの活躍で、より便利な製品が生み出され、より快適な社会になることを願っています。

   
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