世界で注目のSDGs
SDGsとは?
最近、ニュース番組や情報番組などで、突如としてよく聞くようになった「SDGs」という単語。
知らぬ間に、みんなの共通認識ですよ~みたいな市民権を得ていますが、SDGsって何?って思ってる方も中にはいるのでは?
SDGs(ちなみに、読み方はエスディージーズです)とは
Sustainable Development Goals
の略語です。
日本語に訳すと
持続可能な開発目標
となります。
SDGsには、17の大きな目標があります。
その17の目標とは
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水トイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基礎を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
です。
個人的にSDGsは環境のことだけかと思っていたので、福祉やジェンダーなども含まれるんだと驚きました。
目標の中でも、個人的に取り組めるものが環境関係が多いので、それがクローズアップされSDGs=環境関係と思い込んでいたのかもしれません。
以前記事に書いた、 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律により、宿泊施設のアメニティが今まで通りではなくなるというのも、SDGsに関連しています。
お風呂のお湯の温度もSDGsに関係する?!
SDGsの啓蒙活動の一環として、芸能人がSDGsについて語る番組や記事を見聞きすることがあります。
そんな中、とあるラジオ番組でとあるタレントさんが言ったことが話題となっています。
「お風呂の水は冷ましてから流すようにしている」
お風呂に入った後、温かいお湯のまま流すのではなく、冷めて常温になった水を流しているということ。
そのタレントさん曰く
お湯をそのまま流すと、暖かいまま川や海に流れ込んでしまい、水温が上がり冷たい水温を好む生物が生きていけないから
と。
ん???
キッチンででた、ゴミや油をそのまま流すのは水環境に良くないのはわかるのですが、お風呂のお湯の温度??
その方は、自分の家族からでなく日本中の家から暖かいお風呂のお湯が流されたら大変だから、みなさん冷ましてから流しましょう、と言いたかったのでしょうけれど(本人宅から流したお風呂のお湯だけが、川や海の水温を変えるのであれば、どんだけ大きなお風呂なんだ!ってなりますもんね)、そんな「お風呂のお湯が、川や海の水温に影響を与える」なんて聞いたことないなぁ。
そんなモヤっとした気持ちでいたら、同じ気持ちの人がたくさんいたのか、その発言に対して「それはない!」という反応が相次いでいました。
水道局に問い合わせた人もいたらしく、水道局の方の答えは
「お風呂から流された水は、10時間以上かけて処理されるので、海や川の水温に影響することはありません」
でした。
熱湯には注意が必要
お風呂のお湯の温度なら、気にすることはないのですが、熱湯をそのまま流すのには注意が必要です。
川や海の水温上昇には全く関係ないのですが、家の配管が塩化ビニールの場合、耐熱温度が80度くらいなので、熱湯を流してしまうと壊れたり、形が変わったりする可能性が高くなります。
熱湯を流すときは、水と一緒に流すようにしましょう。
SDGsに関心を持つのはいいこと
もちろん、SDGsに関心を持ち、自分の世代だけでなく子供の世代によりより社会を作っていくことはいいことです。
しかし、SDGsを気にするあまり、SDGsに関係のないことや、意味のないことをさも関係ありますよ、と大々的に言ってしまうのはちょっと困りますよね。
「お風呂のお湯を冷まして流す」ことは、個人の自由なのでいくらやってもらっても構いませんが、「冷まして流さないと環境に悪い」と言われてしまうと、冷まして流していない人が、実際は悪いことをしていないのに、まるで悪いことをしているように感じてしまいますもんね。
「SDGsのために〇〇をしよう!」「私はSDGsのためにこんなことをしています!」という情報が流れてきても、すぐに鵜吞みにせず自分で調べて意味のある情報かどうかを見分けるスキルも必要となってきますね。
個人的に環境面に関しては、日本は昔からごみの分別もしていますし、”もったいない”という言葉があるように、無駄にするのを良しとしない精神があるので、「SDGsのためにするぞ!」と気負わなくてもいいように思っています。
厳しいルールを科して嫌になるより、自分でできる範囲のことをコツコツ長く続けていけばいいのではないでしょうか。