今何かと話題のクラウドファンディング。
しかし、クラウドファンディングを立ち上げた人が全員成功するとは限りません。
成功と失敗を分ける原因は一体何なのでしょうか?
目次
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と、資金調達(funding)を組み合わせた造語です。
不特定多数の人が、インターネットを経由してクラウドファンディングを立ち上げた人や会社に資金提供したり、協力したりすることです。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングにも種類があります。それは、
・寄付型 金銭のリターンが無いもの
・投資型 金銭のリターンが伴うもの
・購入型 プロジェクトが提供する何らかの権利や、商品を購入することで支援する
の3種類です。
日本では、寄付型と購入型が主流なようです。
日本でのクラウドファンディングの成功例
この2例は、クラウドファンディングを立ち上げた側と、支援する側の利害が一致したため大成功を収めたとも言えます。
日本酒飲み放題店「KURAND SAKE MARKET」
「KURAND SAKE MARKET」とは、「日本酒をもっと楽しく、自由に」をコンセプトに、100銘柄を超える日本酒を3240円で時間無制限で提供するスタンディングバーです。
池袋店をオープンさせるために立ち上げたクラウドファンディングは、なんと2日で目標金額を達成したそうです。
支援のリターンとしては、招待券や、酒造と共同開発した日本酒を受け取ることができました。
マンガサロン「トリガー」
いわゆる漫画喫茶とはまた違った“食事ができ、お酒が飲めて、読書ができる空間”を作り出すためにクラウドファンディングを立ち上げたそうです。そして、もし、クラウドファンディングが成功しなければ、需要がないと判断し事業計画自体がうまくいかないと考えていたそうです。結果、漫画好きの人の支援を多く受け、目標金額800万円のところ、1200万円をこえる金額が集まりました。
日本のクラウドファンディングの失敗例
どちらかというと、クラウドファンディングの失敗例の方がニュースなどで取り上げられることがおおいような気がします。
真木よう子フォトマガジン出版プロジェクト
女優の真木よう子さんが、出版社を挟まずオールカラー320ページの雑誌を出版するために目標金額800万円のクラウドファンディングを立ち上げました。これ自体何ら問題は無かったのですが、問題はその写真集を「コミックマーケット」、いわゆるコミケで販売しようとしたことでした。
コミケとは作家さんたちが自費出版することが大前提であるため、そこにいきなりクラウドファンディングで集めた潤沢な資金で作成された作品を頒布するということに、多くの人が反発を覚えました。
結果、大炎上となり、コミケへの参加の撤回、プロジェクトは中止、支援者には返金という結果となりました。
出産クラウドファンディング
これは、クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げるまで進まなかったので、失敗例とは言えないかもしれませんが、個人的に失敗と思うので書かせていただきます。
とある大学生が、「学生結婚をした妻が妊娠しました。出産費用がないのでクラウドファンディングに挑戦します」と宣言したのです。
そのクラウドファンディングする理由というのが、経済的に苦しいから。アルバイトはもちろんしていたのですが、稼げる額に限界があり、その上、卒業に必要な単位が足りていないため大学の授業にも出なければならない日々。お金がないので妻は実家暮らしで別々に暮らしているがそれが辛い。妻と子供に負担を掛けたくないため、クラウドファンディングで出産費用を賄おうというコンセプトでした。
しかし、下書きページを公開したところ、こちらも大炎上。
結果、クラウドファンディングの審査に通らず、フレンドファンディングと呼ばれる少額から支援できるpolcaで同様のプロジェクトを立ち上げました。
こちらの場合は、多くの人が「自分の無責任さで起こった出来事を支援者にこれといったリターンもなく支援してもらおうとしたこと」が炎上の原因ではないかと思われます。
まとめ
・クラウドファンディングには、寄付型、投資型、購入型などがある。
・成功例もあるが、炎上する失敗例もあるので、デメリットも考えないといけない。
素晴らしいアイディアがあるのに、それを実現する資金がない場合、クラウドファンディングはとても素晴らしい資金調達の方法だと個人的に思います。
皆さんは、クラウドファンディングについてどう思われますか?