経済・政治

みずほ銀行で通帳が有料に!デジタル通帳 便利?不便?

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みずほ銀行 紙通帳新規発行に手数料

紙通帳発行手数料は1,100円

みずほ銀行が、2021年1月以降、70歳未満の人が新規で口座を開設し、紙通帳を希望した場合、紙通帳発行手数料として1,100円の手数料を取ると発表しました。

みずほ以外の大手都市銀行でも、紙通帳からデジタル通帳への移行を勧めていますが、紙通帳手数料を取ってはいないようです。

紙の通帳は”課税”される!

紙の通帳は、私たちの生活ではただ”銀行にあるお金の残高を確認できるモノ”という認識かと思いますが、実は、

契約書や領収書と同等の「課税文書」

なんです。びっくりですよね。
課税文書ですから、もちろん税金がかかるわけで、1口座に年間200円の印紙税がかかってるんだそうです。(※信用金庫や、農協の紙通帳は非課税。)
その印紙税は、銀行が負担しています。

その印紙税に加えて、通帳自体のコスト(紙代など)もかかってくるわけで、大きな銀行で、たくさんの顧客を抱えていればいるほど、紙の通帳発行は銀行への負担を増やすというわけなのです。

最近は、通帳を失くしてしまった時の再発行に手数料を取られますが、その理由が分かった気がしました。
ホイホイ無料で再発行していたら、ますます銀行の負担が増えるってことですもんね。

デジタル通帳は”非課税”

では、デジタル通帳にするとどうなるのでしょう?

同じ「通帳」という役割ですが、デジタル通帳は”非課税”となるのです。

印紙税法では、

第二条 別表第一の課税物件の欄に掲げる文書には、この法律により、印紙税を課する。(納税義務者)
第三条 別表第一の課税物件の欄に掲げる文書のうち、第五条の規定により印紙税を課さないものとされる文書以外の文書(以下「課税文書」という。)の作成者は、その作成した課税文書につき、印紙税を納める義務がある。

印紙税法

と、なっており、「作成者」が「作成した課税文書につき印紙税を収める義務がある」とされています。
この場合、作成者は銀行で、作成した課税文書が通帳になるので、通帳を作成した銀行が印紙税を収める義務があるというわけです。

また、 印紙税法基本通達第44条 では

第44条 法に規定する課税文書の「作成」とは、単なる課税文書の調製行為をいうのでなく、課税文書となるべき用紙等に課税事項を記載し、これを当該文書の目的に従って行使することをいう。

印紙税法基本通達第44条

と定められています。

つまり、”用紙等”に課税事項を記載することが、課税される理由なのです。

デジタル通帳は、課税文書を作成するのではなく、あくまでも「データ」なのです。確かに、「用紙」を使いませんもんね。
なので、デジタル通帳は「課税文書」に当たらないため、非課税となるのです。

ちなみに、デジタル通帳をプリントアウトした場合でも、「電子データのコピー」の扱いとなり、課税されることはありません。

なるほど、銀行がデジタル通帳にして欲しくなるわけですよね(笑)。印紙税の節約になるんですから!

デジタル通帳のメリット・デメリット

デジタル通帳にすると、銀行にはメリットがあるとわかりました。
では、私たちにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
考えてみました。

デジタル通帳のメリット

いつでもどこでも確認できる

デジタル通帳になったら、通帳記入に銀行の店舗やATMに行く必要が無くなります。
パソコンやスマホで、デジタル通帳にアクセスすれば、早朝であろうが深夜であろうが簡単に残高が確認できます。
天気も関係ありません。
せっかく銀行やATMの近くまで来たのに、通帳を持っていなかったから記帳できなかった、なんて悔しい思いもしなくて済みますね(笑)。

保管場所を気にしなくてよい

通帳って、やっぱり大事なものですから保管に気を遣いますよね。

そこらへんにポイっと置いておくわけにもいかないし、かといって金庫の中に厳重に保管して、取り出すのが面倒になっても嫌ですし。

あと、繰り越し済みの通帳も、どれくらい保管していいものか悩みませんか?すぐに処分するのもどうかと思うし、何冊も保管しておくのもかさばるし。

でも、デジタル通帳なら、データで保管するか、もしくはプリントアウトするかでOKです。
プリントアウトも、A4にした場合だと通帳の見開きページに記帳される件数より多く書き込めそうですから、通帳よりはかさばらなさそう?

デジタル通帳のデメリット

必ずネット環境が必要

”デジタル”というくらいなので、通帳を確認するには必ず「ネット環境」が必要となってきます。
確かに、スマホの普及率も年々高くなっていますが、全員がスマホや、ネット接続できるパソコンを持っているわけではありません。

デジタル通帳にしたのちに、ネット環境が維持できなくなってしまい、通帳が確認できなくなるなども、ないとは言えません。

パスワードの管理が大変

デジタル通帳にした場合、確認するためにはIDとパスワードが必要となって来るでしょう。

一つの銀行だけデジタル通帳ならば、そんなに問題はないかもしれませんが、複数の銀行でデジタル通帳にした場合、パスワードの管理が大変になる可能性が高いです。
同じパスワードを複数のデジタル通帳に使うのは、お勧めされないでしょうしね。

今や、パスワードは何かにつけて必要です。SNSやら、会員登録やらパスワードで溢れています。
自分も、設定したパスワードを全部覚えているかと言われると、自信がありません。
デジタル通帳にすると、さらに管理するパスワードが増えるというわけです。大変!

他人が口座の存在に気付かない可能性

ちょっと縁起でもない話ですが・・・例えば自分が死んだとします。
すると、遺族は自分の財産を相続します。
紙の通帳があれば、○○銀行と××銀行と、とすぐに自分が持っている口座の確認ができますが、デジタル通帳にした場合、確認するのが難しくなります。

生前、きちんと家族に伝えていれば問題ありませんが、そうそう家族のすべての口座を把握するのは簡単ではありませんよね。

紙の通帳であっても、相続の時は大変と聞きます。デジタル通帳にした場合は、大変さが増す可能性があります。

今が過渡期なのかも

銀行の通帳のあり方は、今が過渡期なのかもしれません。

ネット銀行など、最初からデジタル通帳しかない銀行もたくさんあり、利用者もどんどん増えて行っています。

今現在、デジタル通帳に感じるデメリットも、時代が進むにつれどんどん改善していくでしょう。

携帯電話の時代から、あっという間にスマホの時代になったように、気付けばデジタル通帳がメジャーということになりそうです。

ここで、いち早くデジタル通帳に慣れておくか、様子見をしてからデジタル通帳に移行するか。
個人の考えで別れる所ですね。

   
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