アレルギー

花粉症の抗アレルギー薬によるぼんやり頭にコーヒーが効果ない理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
カフェインと抗ヒスタミン薬
       

暖かくなってきましたが、残念ながら、花粉症の季節ですね。
もはや国民病とまで言われる花粉症、実に、4人に1人が発症しているそうです。

花粉症で息苦しいためなのか、花粉症の薬のためなのか、頭がぼーっとしている人も多いかと思います。
その「ぼーっとした頭」に効きそうなのが、コーヒーですよね。でも、本当に効くのか調べてみました。

抗アレルギー薬による眠気にコーヒーは効果がない!

コーヒーやエネジードリンクの眠気覚まし効果の正体はカフェイン

高速道路での長距離の運転、試験勉強や徹夜の眠気にコーヒーを飲みますよね。
眠気防止には、コーヒーのカフェインって、誰もが知っている常識です。
もしかすると最近では、眠気防止にはエナジードリンクかもしれませんが、翼を授かるくらいハイパーになるのは、やっぱりコーヒーと同じカフェインが入っているからです。
ガムでも眠気防止のが売ってますが、これにもカフェインが利用されています。

それでは、まず、このカフェインについてみてみましょう。

カフェインの歴史は1819年のドイツのルンゲが単離したことからはじまる

まず、カフェインの歴史を見てみましょう。カフェインは、その名前のとおりコーヒーからの抽出され単離された物質ですので、コーヒーの歴史から見てみます。
コーヒーは、ヨーロッパでは、17世紀初頭では、まだまだ世間には知られていませんでしたが、1600年頃、ローマ教皇がコーヒーを裁判にかけるべく、自ら味見をして、飲用に公認して以降、17世紀前半には、ヨーロッパ全域に広がっていきます。
そして、カフェインが単離されるドイツには、1670年頃にコーヒーは伝わり、1679年頃にハンブルク、1721年にベルリンに、最初のカフェができたそうです。18世紀後半になると、さらに普及して一般的に飲まれるようになっています。
そして、1819年ドイツのフリードリープ・フェルディナント・ルンゲが、カフェインを初めてコーヒーから単離しました。

カフェインはアデノシン受容体に拮抗して作用効果を示す

カフェインはアデノシン受容体に拮抗することによって、その作用を示します。
「拮抗」というのは、化学でよく使う言葉で、ようは、同じようなものが互いに張り合っていることです。
化学以外でも、””拮抗する勢力””のように使いますよね。
「アデノシン受容体」は、アデノシンがくっついて刺激がおこるスイッチみたいなものです。
アデノシンがアデノシン受容体にくっつくと、脳の信号伝達に重要な働きをする物質の放出を抑制することで眠くなります。
このアデノシンをカフェインが邪魔をするので、眠くなりにくくなります。

また、起きている状態では、ドーパミン刺激によって覚醒効果が得られています。
アデノシンが、アデノシン受容体と合体すると、ドーパミンとドーパミン受容体と合体を阻害します。よって、その覚醒効果が得られずに眠くなります。
それに対して、カフェインがアデノシン受容体についた場合では、ドーパミンとその受容体の合体を阻害する作用はないため、ドーパミンの作用で覚醒効果が得られます。

覚醒作用の他にも、解熱鎮痛作用、強心作用、脳細動脈収縮作用、利尿作用、皮下脂肪燃焼などが知られています。

カフェインは花粉症の薬である抗ヒスタミン薬の眠気には効かない

実際の覚醒は、先ほどのドーパミン神経系の下流にあるヒスタミン神経系の放出するヒスタミンによって維持されています。
ヒスタミンは、脳では覚醒する働きがあるのですが、鼻や目などの粘膜や皮膚ではかゆみをおこします。
ですので、花粉症のかゆみなどには、抗ヒスタミン薬を使います。
これを内服すると、脳内に入って、覚醒作用のあるヒスタミンを阻害してしまうので、眠くなってしまうのです。

さて、カフェインは、このヒスタミンには影響しません。つまり、カフェインで上流のドーパミンの刺激があっても、抗ヒスタミン薬で、下流のヒスタミンが阻害されてしまうのです。よって、カフェインを摂取しても眠くなってしまいます。
抗ヒスタミン薬でボーとしている頭に、コーヒーが効かないのは、こういう理由です。
逆に、コーヒーを夜飲んでしまって眠れない時には、抗ヒスタミン薬を使ってみるのも良いかもしれません。実際の市販薬としては、レスタミンやクロルフェニラミンマレイン酸塩などです。

【第2類医薬品】抗アレルギー錠 クニヒロ 110錠 【皇漢堂製薬】【P25Apr15】

価格:687円
(2019/3/7 19:59時点)

ちなみに、レスタミンはドリエルの成分ですが値段が高くなります。その記事も昔書いたので、参考にどうぞ。

睡眠改善効果ドリエルはレスタミンと同じ成分で副作用に注目

ただ、抗ヒスタミン薬も進化しており、脳内に入りにくい薬が開発されています。第2世代と言われるアレグラやアレジオンなどの抗ヒスタミン薬は、脳内に入りにくくなっているのであまり眠くなりません。

こういった薬を飲んでいて眠くなるのなら、それは抗アレルギー薬のためというより、たんに花粉症の鼻詰まりや寝不足で体がだるいだけかもしれません。それなら、コーヒーのカフェインは効くかもしれませんね。

   
スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る