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俳優の坂口憲二さんの病気、特発性大腿骨頭壊死症とは?

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大腿骨頭壊死症
       

昨日4月1日、俳優の坂口憲二さんの芸能活動を休止することが発表されました。
その理由は、「特発性大腿骨頭壊死症」です。
以前は、美空ひばりさんも罹患したそうです。
それでは、「特発性大腿骨頭壊死症」とは、どんな病気でしょうか?

俳優の坂口憲二さんの特発性大腿骨頭壊死症とは?

国の難病指定にもなっている原因不明の疾患です。
壊れて死ぬという言葉と難病というワードで、坂口憲二の命にかかわるようなイメージがあって心配されたファンも多いと思いますが、命にかかわるわけではありません。
それでは、どんな病気かみてみましょう。

特発性大腿骨頭壊死症の読み方と意味

特発性は、「とくはつせい」と読みます。
大腿骨頭は、「だいたいこっとう」と読みます。
壊死は、「えし」と読みます。

「特発性」の意味は、「特別な原因が見当たらないのに発病すること」です。
つまり、現在の医学では、原因不明ということです。
「大腿骨頭」は、大腿骨の頭の部分、つまり、大腿骨が骨盤にはまり込んでいる部分となります。
「壊死」は、その部分の組織が、血流が途絶えるなどで、死んでしまうことです。

特発性大腿骨頭壊死症の症状

まず心配なのが、症状です。
自覚症状としては、大腿部の付け根の部分、股関節痛が特徴的です。
痛みは、急に出現して、数週間で軽減することもあり、最初は、運動後の痛みなどと間違われることもあるようです。
他にも、殿部痛、腰痛、膝痛などが、最初に出ることもあります。
しかし、病気の進行にともない、股関節の痛みが強くなってきます。

特発性大腿骨頭壊死症の原因

原因は、今のところ、完全に解明されてませんが、危険因子はわかっています。
ステロイド薬を使用している場合とアルコールと言われています。
ステロイドは、プレドニゾロン換算で一日15㎎以上使用している場合、
アルコールは、日本酒換算で一日2合以上飲んでいる場合、
が危険と言われています。
ただし、危険因子がない人にも発症していますし、危険因子があるからと言って、発症するわけではありません。

特発性大腿骨頭壊死症の患者像

日本で1年間に発症するのは、2千人から3千人と言われ、現在、約11000人の患者さまがいます。
年齢は、30才から50才くらいが多く、男性が1.8倍多くなっています。
坂口憲二さんは、42才の男性ですから、好発年齢と言えます。

血流がなくなって壊死した状態とは?

大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死した状態とは、どのような状態でしょうか?

血流がなくなると骨の組織が死にます。
この状態は、腐っているわけではありません。
腐るとは、細菌などがついている状態ですから、大腿骨頭壊死の患部は無菌となります。

この壊死した部分が、潰れてくると痛みを生じます。
逆に、潰れないと痛みがないので、初期には痛みがなかったり、偶然発見されても、痛みを生じていない患者さまもいらっしゃいます。

特発性大腿骨頭壊死症の治療

この「特発性大腿骨頭壊死症」は、厚生労働省の特定疾患に指定されています。
つまり、難病指定されており、医療費補助の対象となっています

保存療法

症状がないような場合は、保存療法がとられます。
杖の使用や、体重のコントロール、運動の制限、階段の制限、長距離歩行の制限、重量物を持たないなどの生活指導を行います。
痛みが強い場合は、内服やシップの鎮痛消炎剤を使用し、安静にします。

ただ、進行していく場合は、早期に手術したほうが、骨頭の変性を防げ、骨頭の温存できると言われていますので、下記に述べる手術療法を適切な時機に受ける方が良いと言われています。

手術療法

自覚症状があり、圧潰の進行が予想されたら、手術適応です。
若い人は、自分の関節を残す骨切り術が第一選択となります。
壊死範囲の大きい場合、骨頭圧潰が進んでいる場合、高齢者などでは、人工関節置換術をする場合もあります。

骨切り術は、荷重がかかる部分から壊死部を移動させ、健常部に荷重をまかせるほうほうです。

人工関節置換術は、大腿骨頭を人工骨頭で置き換えたり、股関節全体を人工股関節にします。
骨切り術に比べると早期から荷重が可能で、入院期間も短期間ですみます。
ただ、人工骨頭は、チタンなどでできてはいますが、耐久性に問題があり、将来再置換術が必要になる可能性があります。
ですので、若い人の場合は、骨切り術を選択したいところではあります。

この手術は、高齢女性に多い大腿骨骨折の手術とほぼ同じになりますので、特別な手術ではありません。

大腿骨頭壊死の経過

血流の悪い部分だけが壊死してしまっている状態で、他の部分は正常です。
ですので、進行といっても、壊死部が圧壊が進行しているのみで、患部がどんどん広がっていくわけではありません。
範囲が狭い場合は、修復されて、患部が減少する場合もあるようです。

日常生活では、大腿骨頭壊死がわかった場合、骨壊死部が潰れてしまわないように、杖の使用や、体重のコントロール、運動の制限、階段の制限、長距離歩行の制限、重量物を持たないなどを気をつけます。

   
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