事務関係

個人事業主の起業時に銀行や不動産契約で屋号の角印は必要?

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個人事業主として開業するにあたり、屋号(会社名)の角印を使ったほうが良いか?

事業をはじめようとすると、さまざまな契約のために新しく印鑑が必要になります。
素人の私のイメージでは、銀行や不動産の契約を会社名でしなければいけないと思っていました。
でも、屋号(会社名)の印鑑を作る前にちょっと待ってください。その印鑑が無駄になるかもしれません。

個人事業主でも印鑑を使う場面は多い

個人事業主として起業するにあたり、 さまざまな場面で印鑑が必要になります。

例えば、

    • 店舗物件の賃貸契約もしくは売買契約
    • 建設会社や内装会社との契約
    • 銀行口座開設
    • 自分が発行するだろう領収書に押す印鑑
    • 役所への提出物への印鑑
    • 封筒や書類に押す住所や電話番号を示す印

さらに、接骨院や整骨院などでは、「身体の部位の印」や「病名の印」などもあった方が作業が効率的にすすみます。

今回は、印鑑のなかでも、対外的な場面で使う印鑑、特に、会社名(屋号)の入った角印についてスポットを当ててみます。

角印とは?

文字通り四角い印鑑のことです。
角印には、大抵の場合、屋号(会社名)を刻みます。
こんな印鑑です↓

松阪こた堂接骨院の角印
松阪こた堂接骨院は8文字だから、4文字ずつ2列で、印という文字はいらないという指摘もあるかもしれませんが、これは、ペイントソフトで作った実在しない印影です。
角印は、請求書や領収書に使うことが多いです。

個人事業主に角印は必要か?

個人事業主の屋号は、公的なものではない!

個人事業主では、屋号(会社名)は、公的に認められたものではないです。もちろん、商標登録などをしていれば、ある意味、公的に認められていることになるのかもしれません。でも、個人事業主は、会社として登記しているわけではありませんから、銀行などの契約や役所関係の書類は、屋号ではなく個人になります。
逆に、屋号でしたくても基本的にできません。銀行によっては、個人事業主でも、所定の書類などがそろえば、屋号の口座を開設させてくれることもあるようですが、大抵、個人名に屋号が付け加えられるだけのようです。

ちなみに、会社名と屋号を混同して使っていますが、正確には、個人事業主は法人化してないので会社ではないです。
個人事業主は、当たり前ですが、すべてのことが個人での契約になります。ですので、契約や役所の書類に必要な印鑑は、普通の苗字がきざまれた印鑑だけが必要になります。気にならなければ、いつも使っている銀行印を使いまわしても良いということになります。もっとも、さすがに事業用と自分の家庭で使う印鑑は分けたほうが良いと思いますが。

また、不動産などの契約では、実印が必要になることもあります。ただ、屋号の印鑑はどの場面でも必要ありません。

実は、会社であっても角印は公的なものではない!

実は、正式に登記した会社(法人)でも、日頃使う角印は、認め印のようなものです。
法人でも、基本的に角印を公的に届け出ているわけではありません。

「公的な印」は、登記申請書に押印した代表者印になります。つまり、個人でいう実印です。
個人と一緒で、実印を常に使うわけにはいかないように、会社でも登記申請書に押印した印鑑は大切に保管され、不動産の取引など重要な契約のみに登場します。

領収書の印鑑は角印か?

個人でも会社でも、角印が使われる場面で多いのが、請求書や領収書になります。
私が接骨院を開業するにあたり迷ったのは、領収書に角印を押すかどうか?です。

そこで、いろんな領収書を引っ張り出して比べてみました。

車のディーラーの見積書や領収書は角印でした。
しかし、医療法人となっている個人病院、医院は、担当者や院長の苗字の小さな認め印でした。
チェーンの薬局も、担当者の小さな認め印。
大病院は、領収と書いてある大きな日付入りの丸い領収専用の印鑑でした。

角印は1000円程度で買えます。丸い領収専用印は、約1800円。認め印なら100円でおつりが来ます。
値段の問題かなとも思ったのですが、儲かっていそうな病院(法人)でさえ、認め印でした。

値段よりも、大きい判子は押しにくいとか大きくて邪魔という理由もあるかもしれません。
そして、医療費控除や税務関係に必要な領収書ですが、わかれば何でもよいようです。

私の出した結論は、病院や医院でもらう領収書をしっかり見る機会なんてない。まして接骨院の領収書レベルなら角印はいらないということでした。
請求書や領収書で、法人と誤認させたい屋号を周知させたい人は、角印を作っても良いかもしれません。やっぱり、角印のほうが見た目かっこう良いですしね。

個人事業主の契約は、やっぱり個人名の印鑑だけ

個人事業を始めるにあたり、最初に必要になる印鑑は、銀行口座の開設物件の賃貸(購入)契約でしょう。
場合によっては、土地の購入契約やハウスメーカーとの契約もあるかもしれません。
個人事業主の場合、これらの契約を行うにあたり、個人の印鑑を使います。つまり、全く個人の契約と同じになります。
逆に、たとえ屋号(お店の名前)を考えていたとしても、銀行や不動産は、屋号(お店の名前)で契約はできません。もっとも、内装業者との契約や物品購入など、小さな契約の場合、屋号でしてくれるかもしれません。

屋号で契約したければ、法人化するしかありません。

銀行口座開設には銀行印を別に用意するのが理想

銀行口座開設には、銀行印が必要です。
銀行印には、ゴム印とかでなければ、特別な印鑑は必要ないです。ただ、安全のことを考えると、他の認め印などと別の印鑑を使うのが理想です。
角印でも別に良いんでしょうが、普通、丸い少し大きめの印鑑を使います。
そして、先にも述べたように、屋号で開設できないので、結局、個人印で開設することになります。

ちなみに、楽天銀行などでは、個人事情主でも屋号入りの口座が作れるそうです。
といっても、屋号入りの印鑑はいりません。個人口座のサブ口座のようです。

不動産契約は実印を使うことが多い

個人事業主の場合、個人とで契約するのと同じで、不動産契約には個人の実印を使います。
この印鑑もゴム印とかでなければ良いので、角印を選んでも良いですが、一般的には丸い、格好のつく大きめの印鑑を使いますよね。
実印は、印鑑を役所に届けて、印鑑証明書とペアで使うことになります。

印鑑がどれだけ立派だったとしても、役所に届けてない場合は実印になりえません。逆に、100均で買ってきた印鑑でも役所に届けて印鑑証明書をとれば実印です。実印とは印鑑の大きさや形のことではなく、証明されているかどうかということになります。角印や丸印などと同列に実印があるわけではありません。

まとめ

個人事業主の屋号は、法人の会社名と違い、公的に届けられたものではない。
領収書や請求書に角印は使えるが、不動産や銀行などの重要な契約役所への届け出では、お店の屋号が入った角印を使う場面はない。
かっこうさえ気にしなければ、個人事業主において角印は基本的にいらない。
実印は役所に届けた印鑑で、大きさや形のことではない。

   
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