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感染者はアメリカでも 現代のペスト

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感染者は現代にも ペストは歴史教科書で見る病気じゃない

「黒死病」と呼ばれていたペスト。
この病気の名前を聞くと、中世にヨーロッパで大流行した怖い病気と思う人がほとんどでしょう。当時、ヨーロッパの人口の3分の1から3分の2に当たる、約2000~3000万人がペストによって死亡したといわれています。
そんな、恐ろしい伝染病のペスト、現在も感染する人がいるのです。

ペストとは

ペスト菌が感染することによっておこる伝染病です。
ペストには3種類の病型があります。
腺ペスト ペストの中でも最も頻度の高い病型で、感染者の病型の80~90%を占めています。リンパ節が冒されるのでこの名称が付けられました。感染すると、リンパ節がクルミやアヒルの卵大に腫れ、その後、リンパ流や血流を介して肝臓や脾臓へ、骨髄を経て肺、心臓など全身にいきわたり敗血症を起こします。
敗血症型ペスト 約10%がこの型で、ペスト菌が血流にのり全身に回り敗血症を起こします。この敗血症を起こすと、皮膚のあちこちに出血斑ができ、手足の壊死を起こし全身が黒いあざだらけになって死亡するため、黒死病と呼ばれるようにもなりました。
肺ペスト 腺ペストの症状が続いた後に起こることがほとんどですが、ごくごく稀に単独発生することもあります。最も危険な病型です。ペスト菌が肺に侵入して、肺炎を起こし、肺胞が壊れて痰やペスト菌エアロゾルを出すようになると、肺ペストに罹っている患者が感染源となり、人から人へ素早くうつるようになるからです。

感染ルートは

ペストはもともと齧歯類に流行した病気で、そのペストに罹った齧歯類の血をノミが吸い、次にそのノミが人の血を吸うなどすると、その刺し口からペスト菌が侵入し、人もペストに感染します。
また、ペストに感染している患者の血痰などの菌を吸い込むことでも、人から人へ感染します。
齧歯類と人以外にも、猿、兎、猫などにも感染します。ノミに刺されていなくても、感染した動物を介して感染することもあります。

治療法は

有効なワクチンは存在しませんが、抗生物質による治療が行われます。
早い段階で抗生物質の投与を行えば、治癒でき、後遺症もほとんど残りません。

日本では根絶しているが

幸いなことに、日本でペストが確認されたのは1926年が最後となっており、根絶に成功したと言っていい状態です。
しかし、現在のように海外から日本に旅行する人が増えたり、逆に感染地に日本人が旅行に行ったり、海外からペットの輸入が行われるようになると、いつペスト菌が輸入されてくるかわかりません。

アメリカでは未だ感染者が年間平均7人も

米疾病対策センター(CDC)によると、ペストの主な発生地はアフリカ、中央アジア、インド、南米北部となっていますが、アメリカ本国でも、毎年ペストの感染が発生しています。
実際、2018年6月にもアイダホ州の少年が腺ペストに感染したと、同州保健局が報告しています。少年は適切な治療を受け、快方に向かっているそうです。
アイダホ州の他に、アリゾナ州、コロラド州、ネバダ州、オレゴン州、ニューメキシコ州北部などで、ペストの感染が発生しています。

国際的な人・物の交流が盛んになり、日本で根絶した伝染病が再び輸入される可能性を考えると、少し怖いですね。

   
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