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オーストラリアから輸入されたメロンにリステリア菌が付着

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オーストラリアリステリア菌
       

オーストラリアから輸入されたメロンに付着していたリステリア菌とは?

最近、リステリア菌がオーストラリアから輸入されたメロンにリステリア菌が付着していたと報道がありました。
ニュースでは「オーストラリアでは7人死亡」と伝えており、不安になった人も多かったのではないでしょうか。
このリステリア菌とはどんなものなのでしょうか。

リステリア菌とは?

「リステリア」とは、グラム陽性桿菌リステリア属に属する真正細菌の総称です。
リステリア属には10種が含まれていますが、その中でリステリア・モノサイトゲネスという基本種が人に対する病原性があり、一般的にリステリア菌と呼ばれています。
この菌は常在菌の一種で自然界に広く分布しています。
土壌や河川、家畜などの動物、魚介類に昆虫まで様々なものから見つかっています。
なので、家畜などから作られた食肉、乳製品、それに野菜などにも存在し、リステリア菌の付着したそれらを食べたことにより経口感染をすると「リステリア症」を発症します。

リステリア症とは?

食品を介すのですが、食中毒菌などとは違い急性胃腸炎の症状はありません。
感染した初期は風邪のような症状、倦怠感や頭痛、悪寒、38~39度の発熱、嘔吐が現れます。
重症化すると脳脊髄膜炎や、意識障害、痙攣などを起こし後遺症が残る場合もあります。
しかし、髄膜炎を発症したとしても、ほかの細菌感染によるものとの判別が難しく、確実に「リステリア症」と診断するには、血液や髄液を採取し、培養して確認するしかありません。
恐ろしい感染症なのに、今まであまり聞いたことがなかったのは発症例が少ないわけではなく、ただ単に診断されていなかったからだと考えられています。

リステリア症の予防策はあるのか?

残念ながらワクチンは存在していません。
そのうえ、リステリア菌は、常在菌のため、菌に対する予防はこれといったものがないのが現状です。

しかも、このリステリア菌ものすごく強いのです。
-4度でも増殖が可能、10%の食塩水の中でも増殖が可能な上、30%の食塩水にも耐えることができます。
ハムやソーセージの発色剤や防腐剤に使われている亜硝酸塩にも抵抗性があります。

その上、食品に付着しても食物の味や匂いを変えないので付着しているかどうかも判別ができないのです。
しかし、下記のような「細菌性食中毒」の予防に行っていることをすることで、リステリア症のリスクが減ります。
・食品を十分加熱する
・野菜や果物の場合はよく洗う
食中毒の予防のためにも、普段から気をつけておきましょう。

リステリア症が発症しやすい人

しかし、リステリア菌を経口摂取したからといって誰もがリステリア症を発症するわけではありません。
成人の健常者が発症することはとてもまれなのです。
では、いったいどういう人が発症しやすいのでしょうか。
・新生児
・老齢者
・他の疾患で免疫力が低下している人
・妊婦
が発症しやすいと言われています。
特に、妊婦さんの場合「周産期リステリア症」と呼ばれ、健常者より20倍も発症しやすくなります。
発症すると、母体は軽い症状で済むことが多いのですが、胎児が早産、死産、胎児敗血症、また新生児髄膜炎や新生児敗血症に罹患する場合があります。
こういった発症しやすい人は予防したうえ、滅菌していない生の牛乳やそれから作られた乳製品、カマンベールチーズなどは避けたほうがいいと言われています。

リステリア菌はオーストラリアから持ち込まれた恐ろしい菌ではなく、日本にも普通に存在している菌なのです。
ニュースのセンセーショナルな文言に惑わされず、しっかりと対策をして感染を避けるようにしましょう。

   
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