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高校進学時に決めることと言えば
どこの高校の何科に進学するか、迷いませんでしたか?
遡ること数十年前、高校受験なる物を経験しました。
私が中学三年生だった頃の県立高校の受験は、今のように前期後期の受験制度ではなく、3月に一発試験でした。
自分が受験するときに考えたのは、漠然と大学進学するものだと思っていたので、普通科で、自分の成績で合格できる学校を選ぼうということでした。
でも、もちろん高校は普通科以外にもいろいろな科があります。
商業科だったり、工業科だったり。
では、その科はどのように定義されているのでしょう?
高校の科の定義
普通科:高等教育設置基準の第五条一の「普通教育を主とする学科」。学習の中心が、普通科目、いわゆる国語・英語・数学・理科・歴史等になります。
専門学科:高等教育設置基準の第五条二の「専門教育を主とする学科」。農業・工業・商業・看護などの職業に関する専門的な技術や知識を学ぶ科は、職業学科と呼ばれることもあります。職業学科と呼ばれる科以外にも、理数科・体育科。英語科・デザイン科などがあります。専門学科は全部で15科あります。
総合学科:高等教育設置基準の第五条三の「普通教育及び専門教育を選択履修を旨として総合的に施す学科」。普通科と専門科のハイブリッドのような科。生徒自身がどの科目を取るのか決められます。
三重県内の県立高校はどの科が多いのか
三重県の県立高校は、57校あります。(令和2年4月現在)
普通科がある県立高校は、全日制課程で32校、定時制課程で9校、通信制課程で2校。
専門学科がある県立高校は、全日制課程で32校、定時制課程で3校。専門の内訳として、農業科(全日制課程5校)、工業科(全日制課程8校・定時制課程2校)、商業科(全日制課程7校・定時制課程1校)、水産科(全日制課程1校)、家庭科(全日制課程6校)、看護科(全日制過程1校)、情報科(全日制過程1校)、福祉科(全日制課程1校)となっています。
総合学科がある県立高校は、全日制課程で7校、定時制課程で1校。
その他学科がある県立高校は、全日制課程で9校。
普通科はやはり多いですね。
専門学科だと、工業科が一番多くなってますね。次いで商業科、家庭科、農業科となっています。
個人的に、家庭科が多いことに驚きました。
2022年度には普通科が3つの科に分かれる?
魅力ある教育内容にするため学科新設
文部科学省によると、高校生の70%近くが普通科に通っているそうです。
普通科に通う学生は、大学入学を目指している場合が多く、そのため、授業内容が大学入試に向けたものとなってしまっているそうです。
そこで、魅力ある事業内容が行えるように?、普通科に新しい学科を新設することに・・・なるかもしれません。
かもしれません、と言うのは、2020年7月15日現在「方針が固まった」だけだからです。
これから、中央教育審議会に諮問するそうです。
まぁ、そのことはさておき、新設される学科はどのような学科なのでしょうか。
学際融合学科(仮)
これは「がくさいゆうごうがっか」と読むのでしょうね。漢字を見ただけでは、どういう学科なのか想像がつきませんが・・・。
そこで、「学際」の意味を調べてみると
研究対象がいくつかの学問領域にまたがっていること。諸科学が総合的に協力すること。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%AD%A6%E9%9A%9B/
このような意味でした。わかったようなわからないような?
文部科学省としては、この科を「文系・理系などの枠組みを超えた学科」と位置付けるみたいです。
地域探求学科(仮)
こちらもまた凄い名称ですね・・・。
こちらは、「地域社会の課題解決を目指す学科」なのだそう。
具体的にはどんなことを勉強するのか予想できませんね・・・。しかも、地域社会の問題解決って、高校生が考えることなのかな??それこそ、大学の学問みたいですよね。
どちらの科も具体的内容は調べきれず
新設される2つの科の、具体的な勉強内容などを示す資料があるかと思い、色々調べたのですが、見つけられませんでした。
正式に決定した後でなら、調べられるかもしれません・・・。
早ければ2020年度から始まる
高校の普通科が、普通科・学際融合学科(仮)・地域探求学科(仮)の3つに分かれるのは、一番早くて2020年度からのようです。
受験生の選択肢が増えるのはいいことですが、迷いも増えそうですね(笑)。
我が子が高校受験をするとき、一体どうなっていることやら?
親も、目まぐるしく変わる教育制度や受験制度をきちんと理解する必要がありますね!