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幼児の肘亜脱臼「肘内障」の整復は接骨院でも対応可能です!

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子供の骨ならではのケガである肘内障について

子供の骨は、大人の骨より数が多い!

いきなりですが、人間の骨は全身に何本あるかご存知ですか?
答えは、大小合わせると、約206個もの骨があると言われています。

しかし、これは、大人の場合です。実は、子供と大人では骨の個数が違うのです。

大人の骨が、約206個なのに対して、赤ちゃんの骨は、300個~350個もあるのです。

なぜなら、子供の骨は、急激に成長する為に軟骨部分が多く、成長に伴い複数の骨が合わさりひとつとなるような骨があるからなんです。例えば、大人では1つの骨の骨盤も、赤ちゃんの時は、3つに分かれているんですよ。びっくりですよね。

成長途中だからこそ起きるケガもある

子供は、骨格に軟骨の部分が多く柔らかいため、高齢者と比較して骨折等ケガのリスクは少なくなります。逆に、骨が成長過程に有るからこそ起きる、子供特有のケガも存在します。
その代表ともいえるケガが、肘の亜脱臼です。

2歳から6歳程度の幼児に起きる亜脱臼
急に走り出した子供を捕まえるためや、転びそうになった子供を支えるために、子供の手を急に引き寄せてしまうことはよくあると思います。その後、子供が痛がって、麻痺したように手を動かさなくなる場合があります。
多くの場合、この現象は、肘内障(ちゅうないしょう)と呼ばれる、肘の関節の亜脱臼が起こっているに違いありません。

幼児に肘内障がよく起こる原因

手首と肘の間には2本の骨が有ります。肘の先から手首の小指側にある出っ張りまでの尺骨(しゃっこつ)と呼ばれる骨と、肘の関節近くから親指の付け根にかけての橈骨(とうこつ)と呼ばれる骨です。

尺骨は、肘から肩にかけての上腕骨(じょうわんこつ)と呼ばれる骨にがっちりとかみ合っているために、曲げ伸ばしをすることしかできませんが、橈骨は肘の近くと手首近くの2カ所尺骨と関節を持っています。ですので、肘を動かさない状態で手のひらを上にむけたり、下に向けたりという、前腕の回内・回外という動きをすることができます。

肘内障が起こる肘では、橈骨と尺骨をつないでいる輪っか状の輪状靭帯と、橈骨にある橈骨頭で関節が造られています。
関節の構造としては、ペットボトルのフタに輪ゴムがまかれている図を思い浮かべてください。輪ゴム部分が輪状靭帯で、フタ部分が橈骨頭、そんなイメージです。

大人と違い、幼児はこの輪状靭帯と橈骨頭がしっかりと固定された状態ではないため、急に腕を引っ張られたときなどに輪状靭帯と橈骨頭が外れかける肘内障が良く起こってしまうのです。
ですので、成長が進み骨格がしっかりしてくると、急に腕を引っ張られたくらいでは肘内障は起こらなくなってきます。

骨が元の位置に戻ると痛みはウソのように無くなります。

肘内障が起きると、子供は手を動かさず、痛い部分を聞いても、肘以外の部分を指すことも有ります。しっかりとした意思表現が難しい幼児だから、触られたくなくて違う部分を指すのかもしれません。
しかし、柔道整復師は、レントゲンなど特別な検査などをしなくても、痛くなった時の状況の聞き取りや、痛がっている子供の体を見ることで、肘内障かどうかをきちんと判断することができます。
骨を正しい位置に戻す整復が終わると、子供は何事もなかったかのように、普段通りに手を使い始めることが多いです。
整復後、おもちゃや本などを取ってもらったり、ばんざいのポーズをしてもらって、無理なく肘が動くようなら心配はいりません。
多くの場合は、固定の必要すらありません。
しかし、受傷した状況によっては、骨折が隠れている場合も有りますので、油断は禁物です。整復後も痛がった場合は、整形外科でレントゲン撮影をして骨折かないかどうかをきちんと検査する必要があります。骨折の疑いがある場合は、整形外科をご紹介させていただきます。

もちろん、整復して痛みが取れた後、それで、終わりではありません。
また同じ肘内障にならないように、日常生活で亜脱臼を起こすような動作について、親御さんへの注意と説明をする必要があります。

子供が痛がって泣いている姿は、見ていても辛いですよね。
肘内障の可能性があり、お近くの整形外科がやっていない場合、接骨院もご検討ください。

もちろん、松阪こた堂接骨院でも、子供さんの痛みを取り除くために、迅速に整復をいたします。

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