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ちょっと待ったの声も止む無し?! セブンイレブンの「ちょい生」
セブンイレブンが一部店舗で試験的に開始する予定だった「ちょい生」という、ビールサーバーで生ビールSサイズを100円、Mサイズを190円で提供するというサービスが、中止されることがわかりました。
セブンイレブンジャパンの広報室曰く、「非常に反響があり、需要の高まりが想定されたことから、販売体制等の関係で中止と言う判断に至りました」とのことでした。
しかし、ネットでは理由は他にあるのでは?との意見が大半を占めています。
コンビニでビールサーバーのメンテナンスは無理
飲食店に勤務している人の意見として、よく出ていたのが
「コンビニでビールサーバーのメンテナンスは無理がある」
というものでした。
ビールサーバーは日々の徹底した掃除が必要だそうで、それを怠るとすぐに味が落ちるそうです。
ビール会社のホームページを見てみると、ビールサーバーは「毎日の水通し洗浄」、「週に1度のスポンジ玉通し洗浄」、「月に1度のフィルター洗浄」が必要で、その手順もとても多く、衛生管理にも気を配らなければならないものでした。
セブンイレブンは、24時間営業ですので、この洗浄をどのタイミングで行うのか、きちんとメンテナンスできる店員が確保できるのかなどの問題が出てくるのは明らかです。
缶ビールが売れなくなるから
今やコンビニでアルコールを販売するのは当たり前になってきています。
飲料の冷蔵庫の約半分くらいがアルコール飲料で占められていると言ってもいいくらいです。
その中には、もちろんビールも含まれており、コンビニだと350mlが210円前後で販売されています。
いつもは、その缶ビールを買うお客さんが、「ちょい生」が提供されることによって、生ビールSサイズ100円を買うようになってしまったら、売り上げが落ちてしまいます。
やはり、売り上げが落ちるのは避けたいと思うのは当たり前ですよね。
飲酒運転の助長になるのでは
都会のコンビニと違い、田舎のコンビニには広大な駐車場があるのが当たり前です。
コンビニも車で行くのは普通なのです。
「ちょい生」はカップで提供されるので、密閉され漏れない缶ビールとは違い、持ち帰りというより提供後すぐに飲むという前提で販売されるわけです。
ですので、車でコンビニに来たお客さんがその場で飲む可能性はとても高くなります。
そして、もしそのお客さんが飲酒運転をして事故を起こした場合、アルコールを提供した店舗、すなわちコンビニに対しても調査が行われます。
年齢確認や、車出来ていないかの確認などの手間も増え、その上、飲酒運転された場合のコンビニのリスクもとても高くなってしい、あまりメリットがないと考えるのもうなずけます。
治安の悪化への懸念
すぐに飲むことができる生ビールを提供することによって、酔っ払いがコンビニ店内や、周辺にたむろする可能性も格段に上がります。
酔っ払っている人は、大声を出したり、他人に絡んだり、物を壊したりする場合が多々あり、そんな人が各コンビニ周辺に増えてしまったら、安心してお店で買い物もできなくなるし、近くを通るのも躊躇われるでしょう。
「ちょい生」を提供することによって、しらふのお客さんが来なくなってしまっては元も子もありません。
「ちょい生」試験提供中止のニュースに、残念という意見より、中止になってよかったのではという意見の方が多く見受けられました。
セブンイレブンジャパンは、「今後の提供は現時点では未定」との回答だったようですが、この世論から行くと再開はなさそうな気がしますね。