好き嫌いがはっきり分かれる伊勢うどん
伊勢神宮に初詣や観光参拝に来た時、せっかくだから伊勢名物を食べてみよう!という方は多いのではないでしょうか?
伊勢と言えば、伊勢海老などの海の幸、手こね寿司、赤福などが有名だと思いますが、ぜひ食べていただきたいのが「伊勢うどん」です。
伊勢うどんとは
太くやわらかいうどんに、真っ黒なタレ、薬味としてに葱が散らしてあるものが基本的な伊勢うどんです。
いわゆる普通の「うどん」でイメージされる、おつゆたっぷりではありません。
真っ黒なタレは、一見塩気が多そうに見えますが、実はたまり醤油にいりこや昆布、鰹節の出汁を加えたもので、味は甘みと旨味が強いです。
伊勢うどんは昔から伊勢うどんと呼ばれていたわけではなく、地元の人は「伊勢うどん」が他のうどんと違っていると考えていなかったため、「伊勢うどん」を単に「うどん」と呼んでいました。
しかし、他のうどんとの違いが特徴的で、永六輔さんが伊勢で食べたうどんを「伊勢うどん」と紹介したため、昭和40年代から「伊勢うどん」と呼ばれ始めました。
うどんが太くやわらかいのは
うどんが太くやわらかくなったのには諸説あります。
まず、伊勢神宮に参拝しにきたお客さんに、今のファストフードのように手早く提供できるように、常に茹で続けていたため結果的に長時間茹でられるのに耐えうる太さが必要で、長時間茹でられることによって結果的にやわらかくなったという説。
そして、江戸時代に疲れた参拝客の胃に負担がかからないように太くやわらかくなったという説。
どちらの説もきちんとした文献には残されていませんが、納得できる感じがしますよね。
伊勢近辺以外の人の感想は・・・・
個人的に私は伊勢うどんが大好きで、とても美味しいと思うのですが、実際伊勢うどんを食べた友人や、ネットの反応を見てみると
「こしがない!!!」
「柔らかすぎる!!!」
「なぜ汁でなくタレなの!!!」
とネガティブな感想が多めに見受けられます。
特に、こしのあるうどんを食べ慣れている人にとっては、「太くやわらかいうどん」が、「茹ですぎでブヨブヨのうどん」に感じてしまうそうです。
お餅やみたらし団子の食感は大丈夫なのに、うどんはダメなのだそう。
でも、声を大にしていいたいです!
伊勢うどんはおいしいですよっっ!!
伊勢に来ることができなくても
伊勢うどんは食べることができます。
伊勢うどんの大手、山口製麺(有)さんなどから出ている、家で作れる伊勢うどんがあります。
常温タイプは、うどんの麺は真空パックになっておりタレのパックが付いています。ゆであがったうどんをどんぶりに移し、タレをかけるだけで美味しい伊勢うどんが出来上がります。賞味期限も2か月ほどあるので、すぐに食べなくても大丈夫です。
冷凍タイプもあり、こちらもうどんの麺とタレのセットです。賞味期限が常温タイプより長く、6か月です。
インターネットで通販できるほか、常温タイプの伊勢うどんはたまに県外のスーパーマーケットでも売られているので、もし見つけられたら是非食べてみてください。
伊勢うどんのおいしさが少しでもまだ食べていない人に伝わるといいのですが。