こた堂ブログ

ダサカッコ悪い!?忘年会シーズンでUSA外傷が増加!?

忘年会にはいきたくない

田辺三菱製薬株式会社が、20代から40代の働く男女500人に行った忘年会に関する調査の結果を知っていますか?

この忘年会の調査では、会社の忘年会に参加したくない(15.2%)、もしくは、どちらかと言うと参加したくない(29.0%)となりました。

なんと、忘年会に参加をしたくない派が4割を超えていたそうです。

昔のような一度就職したら定年までそこで勤めるという、終身雇用の家族的な同僚なら『今年もお疲れ様』の宴会があっても良いかもしれません。

ただ、現代のようなお仕事に通っているダケならば、わざわざ勤務時間外に会社の人と飲みに行くなんて…という気持ちも判りますね。

昔、私が若かりし頃、我々の世代は「新人類」と呼ばれ、「飲み会には給与がでるんですか?」と上司に尋ねたとかいう話がありました。

現代でも、やっぱり、若い人が飲み会にでたくないもんなんですね。

忘年会の芸は何をしますか?

DA PUMP / USAの宴会芸

さて、忘年会と言えば、宴会芸。今年も新人さん達は出し物の練習にいそしんでいる事と思います。
今年も、同僚と皆で『DA PUMP / USA』のダンスを踊るという方が多いでしょうか。(この記事は、実は昨年書いて、アップし忘れてました)

DA PUMP / USAとは?

「U. S. A. 」は1992年発売された、イタリア人歌手のジョー・イエローのシングルCDをカバーした作品です。

2018年、DA PUMPによってカバーされると、『ダサカッコいい』と話題となりました。DA PUMPのダンスが視聴できる、AvexのYouTube動画再生回数は1億回を超えるという物凄い再生数となっています。

DA PUMPのUSAダンスについては、今更解説しなくても、大抵の人が頭に浮かぶのではないでしょうか。

体格のいい人にはちょっと辛いダンスですね。

USA外傷とは?

このダンスの流行と共に、『USA外傷』なんていうケガが増加したそうです。

『USA外傷』とは、普段運動しない人が、忘年会でUSAを踊って、捻挫やギックリ腰になる外傷の名前だそうですよ。

たしかに、酔っぱらっていきなりあんな体勢をとったら、ぎっくり腰にもなりますよね。
足元おぼつかない人なら転倒もするでしょう。
飲み会で準備体操なんてする人はまずいないでしょうしね。

それにしてもDA PUMP って結構前から活動してらっしゃいましたが、年齢はおいくつ位なのかと思ったら、リーダーのISSAさんは1978年生まれと立派なアラフォー世代なんだそうですね。
そりゃー普段運動しないおじ様方も、なんだかうれしくて音楽と共に踊り出してしまう気持ちも判ります。
おじさんにとって『USA外傷』笑いごとではありません。

アキレス腱が危険

このダンスで、ケガをしやすいポイントが『アキレス腱』なんです。
アキレス腱断裂は、30代から40歳代に多くなる外傷です。

ちなみに、スポーツによって発生する他の外傷は、20代から30歳代に多くなります。

30台や40代は、まさにDA PUMP世代ですね。

この年代の人が、普段からトレーニングしている人達と同じ動きを真似する事は、かなりリスキーです。

アキレス腱が切れるとどうなるの?

私は、これまでに何名かのアキレス腱が断裂した患者様の治療に携わる機会がありました。

いずれの患者様も『(腱が切れた)音が聞こえた』と言われました。

中には『後ろから蹴られた様な感じがした』と言われた方もいらっしゃいました。

アキレス腱はかなり丈夫な組織なのですが、大きな力が加わった拍子に、一気に損傷が起こります。
痛みはあまり感じないようです。

アキレス腱が切れると踵を上げてつま先立ちをする事が出来なくなります。

アキレス腱断裂の治療はギブスか手術

アキレス腱断裂の治療は、アキレス腱の切れた部分が近づくように、つま先立ちの状態で、ハイヒールのようなギブスで固定することになります。
手術の場合には、切れたアキレス腱を寄せて、とにかくガチガチに縫い付けるそうです。

お話を伺った整形外科医の医師は、『一番最初にさせてもらった手術で、難易度は低めだけど、ひたすら縫うのが大変なんだよ』なんて教えてくださいました。

通常、6週間程度はギブス固定が行われますので、忘年会で負傷するとギブスで年越し、新年会はギブス着用となってしまいます。

普段から運動とストレッチをしよう

普段から、適度な運動とストレッチの習慣をつけることで、USA外傷に限らず、腰痛等の予防にもなります。
くれぐれも、忘年会で無理をしないようにしてくださいね。

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