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大雪だろうと渋滞を起こした奴に罰則!来冬より運用検討か?

大雪

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大雪のたびに、立ち往生が発生し、大渋滞が問題になってきました。
今年2月にも、福井県の国道が、記録的な大雪で何日も通行が不能の状態になりました。
国土交通省は、対策を考え始めたようです。
チェーンを巻かずに渋滞を起こすと、ペナルティを喰らうかもしれません。

2018年2月、国道8号で1500台が立ち往生

2018年2月6日、北陸地方に記録的な大雪が降りました。
その積雪量は、平年の6倍にもなる136㎝にも達しました。
これだけの積雪は、1981年(昭和56年)の「56豪雪」以来、37年ぶりとのことです。

そのため、福井県内の国道8号で車の立ち往生が発生しました。その原因は、大型車が脱輪したことだと言われています。
ピーク時には、福井県あわら市から坂井市のおよそ10キロで、約1500台が立ち往生しました。

6日午前の発生から、完全に収束するまでに、60時間以上がかかったと報道されています。

冬季道路交通確保対策検討委員会

2月の福井県の国道8号の交通まひなどを受けて、国土交通省の有識者による検討会が開かれました。
この「冬季道路交通確保対策検討委員会」は、石田東生筑波大特命教授を委員長として、大雪に対する道路交通への障害を減らすための具体的な方策など今後取り組むべき課題を検討することを目的としています。
2018年2月26日が初会合であり、第2回は2018年4月23日、そして、4月23日に第3回が開催されました。

大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ(案)概要

冬季道路交通確保対策検討委員会では、大雪による車の立ち往生対策に関する中間とりまとめを行いました。

そのなかで、冬期の道路交通を取り巻く環境は、集中的な大雪が局所的に発生する場合においても、自動車の利用台数に大きな変化が見られないため、非常に厳しい状況と分析しています。
その理由として、車社会の進展、輸送の小口多頻度化等により、国民生活や企業活動の道路交通への依存が高まっているのをあげています。

これまでも、注意喚起など大雪の時の交通確保に取り組んでいましたが、それでも、大規模な通行止めが繰り返し発生しているため、大雪時の道路交通確保に対する考え方の転換をするようです。

これまでは、「出来るだけ通行止めにしないことを目標」として対応していましたが、今後の考え方は、「道路ネットワーク機能への影響を最小化」を目標として対応することになります。

そのため、大雪時の道路交通確保に向けた新たな取り組みがなされることが考えられています。

道路管理者等の取り組みのピックアップ(ペナルティなど)

道路管理者等の取り組みのソフト的対応として、除雪体制の強化や除雪作業への協力体制の構築などがあげられています。

その中で市民生活に関連することをピックアップしてみます。
まず、チェーン等の装着の徹底として、チェーン未装着の車両の通行制限ペナルティ等が検討されています。

警報が発令される水準の大雪が降った場合、チェーンを装着していない車の通行を制限できる仕組みを高速道路会社などと調整していく方針です。
さらに、チェーンをせず大規模な立ち往生を引き起こした場合、高速道路の利用が多い運送業者のトラックなどの割引制度を停止するなどのペナルティーを科すことも検討しているようです。

また、大雪が予想される場合には、高速道路や国道を早めに通行規制することも考えられています。
「予防的通行止め」をすることで、集中的な除雪をして、早期に開放して交通を確保するとも考えているようです。
同時に、運送業者らには、国が事前に道路情報板で対象区間を知らせて、回り道をするよう呼び掛けることも検討しています。

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