こた堂ブログ

某大手事務所のチケットアプリに非難轟々らしいけれど 

IT化に疎いと言われていた某大手事務所がついにチケットアプリをリリース

今やコンサートチケットは電子チケットが主流

遠い昔、私がまだ若かりし頃、コンサートのチケットと言えば、「チケットぴあ」に電話をかけ続けてゲットするものでした。
家電より公衆電話の方が繋がりやすい、なんてことも言われており、チケットの発売日には公衆電話に籠った人も。
そんな苦難を乗り越えて、届いた紙チケット。席を見て一喜一憂した人も多いのでは。

しかし、今ではチケットの申し込みもネット経由、そして、チケット自体も紙チケットではなく電子チケットが主流となってきています。

以前の記事で、久々にチケット購入にチャレンジしたことを書きましたが、申し込みの時点で四苦八苦、時代が変わったことを感じました。
(チケットは「紙」を選択したんですけどね。)

そんな時代、ついに某大手事務所が事務所公式のチケットアプリをリリースしたというニュースを見ました。
某大手事務所と言えば、所属するタレントさんのSNSにもあまり積極的ではないといった、「IT化に疎いイメージ」だったのですが、ついに時代の流れに従い(?)電子チケットのアプリを開発したんだなぁ、なんて思っていたのですが、どうにもファンの間では好評では無いようです…。

電子チケットの免責事項にお怒り

ファンの怒りは、どうもこの電子チケットアプリの免責事項に関してのようです。
何気に

「 通信回線の混雑またはシステム上の不慮の事故等により、チケット通知が大幅に遅れ、または不可能になったとしても、当社はこれによりユーザーまたは第三者に生じた損害に対し一切責任を負いません 」

つまり、きちんとルールを守って激戦のチケットをゲットしても、当日回線不具合で電子チケットを受け取れなくなっても、救済しません!と言ってるわけですね。

確かに、通信回線の不具合は購入者のミスではないので、それで払い戻しされなかったり、コンサートに参加できなかったりした日には、ファンの人は血の涙を流しちゃいますよね。

チケット上限枚数が減ったことにお怒り

このアプリが導入されるまで、1回の申し込みで4枚までOKだった上限が、2枚に減らされることになったそうです。
某大手事務所のコンサートチケットを取るには、ファン同士に助け合い(同行者として名前を入れてもらう等)も必要なようで、上限枚数が減ったことによりチケットを取れる確率も減ってしまったと言う訳ですね。

同行者変更不可にお怒り

そして、コンサートチケット購入の際に、同行者の名前も登録するのですが、体調不良や都合が悪くなった場合でも、同行者の名義の変更ができなくなったとのこと。
コンサートに行きたくても、抽選に外れてしまった人を知っていれば、その人にチケットを譲りたいと思っちゃいますよね。

都合が悪くて行けなくなった場合、リセール制度(購入金額と同じ額で他の人に売ることができる制度)

怒りはわかるけれど…

通信回線不具合などでも救済措置なし、チケットが取れる上限枚数が減った、同行者変更不可、確かに「なんで!」と怒る気持ちはわかります。

が。

某大手事務所の公式チケットアプリ以外の電子チケットでも、ほぼほぼ同じ規約があります。
私がスポーツ観戦のチケットを買った時、電子チケットか紙チケットを選ぶことができました。
電子チケットのために、アプリをインストールしようとしたところ

”決済終わっているのに、当日チケットがスマホに届かなくて、スタッフに事情を話したのに無理ですの一点張り。結局コンサート会場に入ることはできませんでした”
”不具合でお客様サポートに連絡しても繋がらない。電話を諦めメールで問合せたけれど、返信があったのが2日後。行きたいコンサートはすでに終わっていた。返金もなかった”

という旨のレビューがずらりと並んでいたのです!
それを読んだ結果、電子チケットが怖くなり紙チケットを選択したのです。

同行者の変更不可に関しても、紙チケットの場合ですら、同行者の氏名明記は必須で、チケットに印刷されている名前以外の人への変更はNGでした。紙チケットの場合、入場前に本人確認があり、本人確認書類の持参が必須なので、別人がそのチケットを使うことは不可能でした。

すべては高額で転売する人のせい!

某大手事務所は、昔々から大人気で、コンサートチケットを取るのは本当に大変なのだそうです。
そして、熱烈なファンも多く、できるだけステージに近い席で見たい!という熱意はものすごいとのこと。
なので、いい席のチケットは定価の数倍の値でも売れたのだそう。

遠い昔の話ですが、某大手事務所グループコンサート会場でいわゆるダフ屋から20万円でチケットを買ってる人を見た、と知人から聞いたことがあります。(もちろん、ダメな行為ですよ!こんなことはしてはいけません!)

そういう経緯もあり、人気のあるチケットは高く転売できると考えた人が、チケットを買い占める行為が横行したため、チケット購入の手続きが難しくなり、チケットを正規に買ったという証明が必要になり…等々どんどん面倒な方向に行ってしまっているのでしょう。

某大手事務所も、「正規の値段」で、「本当に欲しい人」がチケットを手に入れられるようにとチケットアプリを開発したはずです。
これから、ファンの要望などを聞いて、いろんな不満や問題を改善していけたらいいですね。

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