こた堂ブログ

出先でも自宅でも要注意!リレーアタックでの車盗難被害続出

リレーアタック

便利さが仇に? スマートキー搭載の車を狙う「リレーアタック」とは

若者の自動車離れと言われている昨今ですが、それは公共交通機関がばっちり整備された都市部でのこと。
やはり、地方ではまだまだ成人一人に車一台が一般的なのではないでしょうか。
さて、車を所有している方に質問です。
自分に全く非がない場合において、車に関することで一番ショックを受けることはなんですか?
傷をつけられた、知らぬ間にパンクしていた等々色んな答えがあると思います。
その答えで「盗難」を思い浮かべた人はどのくらいいるでしょうか?
車みたいな大きなものを盗むなんて、そんな日常的にあることじゃない、と考えがちですよね。
でも、そうでもないんですよ。

新しい車窃盗の手口 リレーアタック

車盗難と聞くと、ドアのカギをこじ開けて~や、カギを開けっぱなしにしてある車に乗り込んで配線をいじって~や、本人を語ってディーラーにカギを作らせて~なんて考えがちですが、今はそんな車を傷つけたり、ディーラーを騙したりせずとも車を盗む方法があるのです。
それが、リレーアタックと呼ばれる方法です。
そして、そのリレーアタックという新しい窃盗方法が生み出された原因が「スマートキー」にあるのです。
昔は、車に乗るのも、車のエンジンをかけるにも「鍵穴にキーを差し込む」ことが必要でした。でも、今の車はほとんどがスマートキーになっており、キーを持っていれば鍵穴にキーを差し込まなくとも開錠できるし、エンジンだってかけることができます。
それは、スマートキーから微弱電波が出ており、その微弱電波を車が感知すると「キーを持った人(車の所有者)が近くにいる」と判断しているからです。
そのスマートキーから出ている微弱電波を利用して、あたかもキーを持っている人が近くにいますよと車を騙して、車を盗む、それがリレーアタックなのです。
実際、リレーアタックによる車盗難件数がどれだけかはわかっていないのですが、2017年の車の盗難被害は7600台(キーのつけっぱなしで盗まれたものを除く)で、その半数がリレーアタックによるものではないかと言われているくらい、この方法はメジャーとなりつつあるようです。

リレーアタックの詳しい手口

リレーアタックには、複数の人間とリレーアタック機器が必要になってきます。リレーアタック機器とは、スマートキーから出ている微弱電波を送受信できる機械のことです。
窃盗グループは、各自このリレーアタック機器を持ち、盗みたい車の目星をつけます。
そして、車の持ち主が車を離れると窃盗グループの犯人Aが持ち主の後をつけ、スマートキーの微弱電波を受信します。
犯人Aが受診した微弱電波を、犯人Bに送り、その微弱電波を受信した犯人Bが車に近づき、車のドアを開錠し、エンジンをかけそのまま走り去ってしまうのです。
この様に、微弱電波をリレーしてまんまと車を盗むという訳なのです。
家に車を停めている場合でも安心はできません。玄関先など、外に近い場所に車のキーを置いている場合、外から微弱電波を受信され、リレーアタックで自宅の車庫から車を盗まれてしまうという事も起こり得るのです。
車を壊したりしないので時間もかからず、その上周りに人がいたとしても怪しまれずに車に乗り込むことができてしまうのは怖いですよね。
そして、残念ながらリレーアタックで盗まれた車が返ってくることはほぼ無いそうです。
窃盗グループのアジトに乗り付けられ、解体されパーツとして輸出されてしまうことが多いんだとか・・・。
ですので、海外でも人気が高い日本製高級車(ハイエース、アルファード、プリウス、レクサスなど)が狙われる率が高いそうです。

リレーアタックを防ぐ方法はとても簡単

そんな恐ろしいリレーアタックを防ぐ方法はとっても簡単です。
「スマートキーから出る微弱電波を遮断する」これだけです。
例えば、家ならブリキの缶にスマートキーを入れるだけでOKです。
外出時には、ブリキ缶に入れて鍵を持ち歩くのはちょっと面倒ですよね。でも、最近ではリレーアタック対策用のポーチなどが売られているので、そちらを買うというのも手ですね。
後は、ディーラーに行き、いつでも車の位置が確認できるシステムを付けてもらうとか、スマートキーの設定を省電力モードにして、微弱電波が飛ばないようにしてもらうなども有効です。
でもそうした場合、スマートキーの便利さをすべて放棄することになるのでちょっと不便に感じるかもしれませんね。

まとめ

・最近車の窃盗の方法はリレーアタックがメジャーとなってきている。
・自宅の駐車場でも、外出先でもリレーアタックで車が狙われる可能性がある。
・リレーアタックをされないためにも、スマートキーは玄関などに置かない、置く場合は缶に入れる、外出時は専用ポーチに入れるなどした方が良い。
・ディーラーに行って、対策方法を聞くのも良い。

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