こた堂ブログ

朝起きられない原因は怠けじゃなくて低血圧など病気かも

朝が起きられない

朝が起きられない

朝起きられないのは怠けじゃなくて病気の可能性もある

朝が苦手、朝起きるのが嫌だっていう方は結構たくさんいらっしゃると思います。
それでも、頑張って起きて学校や会社に行くわけですが、中には頻繁に遅刻してしまう方も。
周りから見ると「怠けている」「生活態度が悪い」と思うでしょう。確かにただただ怠けている人もいると思いますが、実は病気の可能性もあるのです。
朝起きられない病気とはどんなものでしょうか。

起立性調節障害

起立性調節障害は自律神経が関係しています。人は寝ている時と、活動している時では違う神経が活躍します。寝ている間は副交感神経が、活動している間は交感神経が優位に働くのです。その切り替えがうまくいかないと、朝起きれなかったり、起きた時にめまいや立ち眩みを起こしてしまいます。

起立性調節障害になりやすいのは?

・低血圧症の人 体内を循環している血液量が少なくなり、それゆえ毛細血管に行く血液量が少なくなります。すると、脳が活性化されずぼんやりとした状態になったり、だるさを感じたりしてしまいます。
・思春期の子供 思春期は特に心と体の変化が著しい時期です。そのため自律神経のバランスが崩れがちになってしまいます。なので、思春期の子供の10%が起立成長性障害が発症すると言われています。
・体力がない人 体力がないと疲れやすくなります。疲れをためてしまうと乳酸もたまってしまい筋肉の動きが悪くなってしまいます。筋肉の動きが悪くなると血流も弱くなり、脳に行く血液の量が減ってしまうため、この症状が出やすいと言われています。
・デスクワークが多い人 これも体力がない人と同じような理由ですが、デスクワークでずっと同じ姿勢をとり続けてしまうと筋肉の動きが悪くなり、その結果血流が悪くなってしまい、この症状が出やすくなります。

起立性調節障害の治療法は?

治療法は一つではありません。もちろん、血圧をあげる薬を使うなどの薬物療法もありますが、規則正しい生活を送る、血液が下半身にたまって血圧を下げてしまうのを防ぐために加圧式腹部バンドや圧迫ソックスを使うということも有効です。

睡眠相後退症候群

睡眠相後退症候群とは、睡眠のリズムが後ろにずれてしまい、夜眠れずに昼眠たくなるという症状です。
たとえ朝に重要な会議や試験があっても起きることができないため、社会生活に支障をきたす可能性が高くなります。
時計遺伝子が原因の先天的なものと、夜型の生活リズムが原因の後天的なものがあります。

睡眠相後退症候群になりやすいのは?

幼少期や思春期の子供が多いそうです。そして成人期の初めに治る場合もあります。
成人で発症するのは夜型の生活リズムが原因の後天的なものであることが多いです。

睡眠相後退症候群の治療法は?

睡眠のリズムを調節する方法がとられます。
・光療法 朝に太陽と同じくらいの10,000ルクスの光を30~90分浴びる治療法です。それによって、交感神経に影響を与え、体内時計を調節します。光を目から取り入れることにより、体内時計がリセットされ、メラトニンの分泌が抑えられるため日中の眠気を抑えることができるようになるのです。
・メラトニンの投与 光療法と合わせて少量のメラトニンを利用します。メラトニンは脈拍や体温、血圧を低下させる作用があり、それによって体が「眠る準備ができた」を認識するのです。そのため、夕刻にメラトニンを摂取すると睡眠相を前進させることができるのです。

肝臓疲れ

なんと、肝臓がつかれているときのサインの一つが「朝起きることができない」だなんて、知っていましたか?
肝臓は神経系に深い関連があり、肝臓の機能が低下すると「疲れやすい」「疲れが取れない」「眠れない」「熟睡できない」と言う症状を引き起こすのです。

肝臓疲れの原因

・食べすぎ
・飲みすぎ
・ストレス
・運動のし過ぎ
とてもシンプルですが、それが積み重なると肝臓の脂肪沈着や肝臓疲労の原因になってしまいます。
肝臓が疲れると、その疲れは全身に広がってしまうのです。

肝臓疲れの治療法

肝臓疲れの治療法は、とてもシンプルです。
・シジミや納豆、ごまなど肝臓にいい食べ物を食べる
・アルコールを控える
・右わき腹から背中にかけて蒸しタオルを当て肝臓を温める
・適度な運動
・ストレスを貯めないようにする
ストレスを貯めない以外は自分でも簡単にできるのではないでしょうか?

うつ(鬱)

鬱(うつ)病では睡眠障害を併発することがあります。
うつ病ではこのセロトニンというホルモンが不足しており、睡眠に関するメラトニンとも関係しているので、睡眠障害が起こります。
また、うつ病患者の多くは真面目で責任感が強いと言われており、人よりも疲れやすいのも関係していると思われます。

鬱だと思ったら、無理せずに、休みをとって、精神科にかかるのが重要だと思います。

まとめ

朝起きることができないのは「生活習慣」なのか、「自律神経の乱れ」なのか、「肝臓の疲労」なのかなどを見極め、治療が必要と感じたなら病院で相談しましょう。
良い睡眠は生活の質を向上させてくれます。できるだけ良い睡眠がとれるようにしましょう。

モバイルバージョンを終了