選挙

市川市議会の政務調査費での切手大量購入問題~小泉市議辞職まで

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市川市切手問題
       

前回、再選挙となった千葉県市川市長選挙の記事を書いてから、気になっていろいろ調べてみました。

千葉県市川市長選挙の再選挙が予想外ですごく複雑なことになっている

すると、昨年(2017年)11月の市川市市長選で出馬した小泉氏が関わったことがわかってきました。
号泣で知られる元兵庫県議の野々村氏は辞職後、政務活動費を返還し裁判になりましたが、この件はうやむやになっています。
もっとも、衆議院では、オムツ買った議員も、他人のガソリンレシートを使った議員も、結局うやむやになっていますが。

日本中に市川市議会の醜態をとどろかせた切手問題

日本中に市川市議会の醜態をとどろかせた切手問題は、きっかけとも言える小泉文人前市川市会議員が辞任し、事実上決着がつきました。
議員辞職勧告決議案が採決される前に、小泉氏は辞職したのです。
誰もが、自らの引責辞任と思ったようですが、なんと、その1か月後の市長選挙に立候補しています。

今回は、この切手問題を見てみます。

切手問題とは

市川市議会では、政務調査費として、月に8万円、議員に支給されています。
このお金は、旅費、印刷製本費、消耗品費などに使えます。
しかし、あくまで議員活動にのみ使うことができます。

たとえば、切手を購入する場合にも、「アンケートの実施」など議員活動のみに利用する目的でのみ政務活動費を利用できます。
個人のアピール用のチラシや市政報告には使えません。

議員活動で使いきれなかった場合は、返還する義務があります。
もちろん、使用した明細が必要ですので、領収書を保存する義務もあります。
そして、それを公表しなければなりません。

切手の購入に関して住民監査請求

2014年8月、元総務省職員で後に市議選に立候補することになる堀越晃彦氏が、一部の議員が切手を大量に購入していることに気付き、住民監査請求をしました。

しかし、なんと市は、この請求を棄却しています。
理由は、議員たちが適切だと言ってるからという調査すらしていない対応だったようです。

市議会での追及、そして大混乱

しかし、この問題は、そこで終わりませんでした。
市議会で、追及されることになりました。

関わらなかった議員たちが、100条委員会の設置を求めたのです。
100条委員会では、国会での佐川氏の証人喚問のように、調査に加え、関係者の証言や証拠の提出を請求し、虚偽の証言などをした場合には罰則を与えること可能になります。

100条委員会の設置には議会の承認が必要です。
しかし、全国があきれるニュースになったことがおこりました。

議長(岩井清郎氏)と副議長(松永鉄平氏)がいなくなったのです。
当然、議会は流会となり、100条委員会は設置できませんでした。
議長も副議長も自民党だったようです。

しかし、この前代未聞の出来事は、全国的に注目を集めてしまいました。
そして、市長が権限で議会を招集することになりました。
その臨時議会で、目的の100条委員会は設置されました。

しかし、ここからもめちゃめちゃです。
その臨時議会で、切手大量購入の調査対象となった議員達が「他の議員も政務調査費の使い方におかしいところある」と、問題を追及していた議員たちを調査対象とした100条委員会を設置を求めました。
報復的な百条委員会ってことですね。

大混乱です。
そこで、市長が介入し、外部の監査が行われることになりました。
市長、大変だったんだろうな・・・

外部監査の結果

2015年3月 監査の結果、多くの議員に問題があり、合計2,134万円になってしまいました。
ただ、数量などの記載漏れ等も含まれており、すべてに不正があったとまでは言えず、不正部分を自主返還するかどうかは各議員の自主判断とすることにすると、市長が取りまとめました。

そして、市議選も近かったためか、多くの議員が返納を表明し、謝罪しました。

再び100条委員会設置へ

しかし、小泉氏は、この問題を無視していたそうです。
市議会は、小泉文人氏、鈴木啓一氏を対象に100条委員会を設置しました。
さらに、青山博一氏と松永鉄平氏を調査した際、青山氏が正直に小泉氏が指南したと暴露しました。

当初、全員、「アンケートは実施した」「換金してない」と主張していました。
しかし、青山氏は、白状してしまったのです。

「同じ会派だったけどアンケート調査をしていたことはない」
「我が家も送付先に入っているけど、届いたことない」
「小泉議員から、『政務活動費の清算なんて面倒くさいことをする必要はない。切手を買って換金すればいい。みんなやっている。』と言われた」
「購入した切手を個人の後援会の会報を送るのに使ってしまった」

やったことは悪いけど、めちゃめちゃ正直ですよね。

辞職勧告と問責決議

青山氏へは辞職勧告、小泉氏へは問責決議ということで100条委員会は終わります。

しかし、辞職勧告を受けても、青山氏は辞めていません。
法的には、辞めなくても良いようです。

小泉氏は、2017年10月に議員辞職勧告決議案が採決される前に、市議を辞任しています。
そして、2017年11月、小泉氏は、市川市長選に立候補という流れになっています。

結局、多くの議員が、意図する意図しないにかかわらず、不正な会計はあったと監査されたにも関わらず、グレーのままで終わってしまっています。

結局、切手は?

青山氏が白状したように、不正はしてるんでしょうね。
でも、正直に自白しない限り、不正を立証するのは無理なんでしょうね。
そして、限りなく黒に近いグレーになってしまうんでしょうね。
兵庫県議の野々村氏のような旅費なら、その日の行動を追えば簡単にばれますがね。
でも、もちこんだ郵便局の防犯カメラとか、その日のまとめなんかで、郵便物でも不正の証拠集めができそうな気がしますが、やっぱりしないんでしょうね。

そして、不正をしていたと考えられるのは、何万円分もの切手を購入した部分です。
それだけの切手を貼るのは正直無理です。
旅行先から絵葉書を送るのに20枚貼るだけで、かなりの時間と労力を使います。
ミシン目なんかだと、めちゃめちゃ面倒です。シールなら早いかもしれませんが。
何百枚何千枚って、ありえないです。
だから、数千部にもなる場合、「料金別納」っていう方法があるんですよね。

クリーンって?

今回の事件、「やってない!」という議員も多いかと思います。
ただ、やってない議員の政務活動費は、返還されていたのでしょうか?
つまり、切手を買っていた議員は、その分は使っていなかったってことです。
それで、活動ができていたんですよね。
同じような活動なら、同じような値段でできるはずなので、他の議員は余っていたのかなとの疑問です。

もし、クリーンを主張する議員が、この政務活動費を満額使っていたのなら微妙ですよね。
考えられるのは、
1.政治活動を他の人よりもたくさんした
2.他の議員より効率が悪かった(相対的に高価な物品を購入した)
3.うまく合法的に政務活動費を使う方法を知っていた
くらいでしょうか。
たぶん、1の「他の議員より多く政治活動をした」ということになるんでしょうが、そのお金に見合ったことをしたのでしょうか?
費用対効果で使った額より効果がなかったとしたら、正直、大切な税金を無駄にしているという意味では、切手を購入した議員と大差はないですよね。
各議員の政務活動費による活動報告を見てみたいものですね。

そして、切手以外の物品を購入した場合、絶対に、私的流用しないように印をつけるなど分けているんでしょうか?
議員でなくなったときとか、余った物品は返しているのかな。
なんだか、制度自体が微妙なのかもと思います。

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