こた堂ブログ

貧乏ゆすり(ジグリング)は変形性膝関節症の膝痛に効果あり

ニュージーランドのロトルアでハカを見よう

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私が「貧乏ゆすり」という単語を知ったのは、たぶん小学校2年生の時です。

「隣のクラスの先生が貧乏ゆすりをするので嫌だ」と友達が言っていたので、「何それ?」とその子に教えてもらいました。いきなり貧乏ゆすりのイメージが悪く私に入ってきたので、私はその後の人生で貧乏ゆすりを人前では絶対にしないように気を付けていました。

でも、貧乏ゆすりは人には迷惑かもしれないですが、うまく利用すると良い作用もあるのです。変形性膝関節症や変形性股関節症などの保存的治療に利用されているのです。

貧乏ゆすりとは?

貧乏ゆすりの名の由来

どうして貧乏ゆすりというか知っていますか?

日本昔話によくあるように貧乏な人が薪を買うお金がなく、寒さに震えているイメージから「貧乏ゆすり」という名がついたと思っている人が多いのではないでしょうか。私も子どもの頃からそのイメージでした。

実際に、そういう説もありますが、ほかにも諸説あるようです。
たとえば、江戸時代に高利貸しのお金の取り立てで、貧乏で金を返せない人が恐怖や緊張のあまり震えているのが由来という説もあります。
また、足をゆすると貧乏神に取りつかれるとの迷信もあるようです。

貧乏ゆすりの原因

それでは、どうして貧乏ゆすりが起こるのでしょうか?これも諸説あるようです。

さまざまな反射説

まず、NHKで放送されたらしい貧乏ゆすりが反射によるものという説を紹介します。

これは、脚の後面をイスに当てるなどのきっかけがあると筋肉が収縮し、一連の伸張反射が起こり、脚の前後の筋が収縮と伸張を交互に繰り返すためという説です。

たしかに、座りながら足を前に出して、かかとを浮かして、つま先を力強く床に押し付けると、反射が起こってプルプルするスポットがあるように思いますが、個人的には一般的に言う貧乏ゆすりとはなんか違う気がします。

それに、そんな反射があるなら全員がいつでもしそうですし、反射なら意識的にやめることも難しそうですよね。

他の反射が原因という説もあります。下半身の血流が滞ってしまうと、それを解消するために反射的に貧乏揺すりをしてしまうものです。
ただ、貧乏ゆすりをする人は、椅子に座った直後からでもしてるような気がしますし、意識的にやめることもできそうなので、この血流回復のための反射というのも疑問があるところだと思います。

何かに集中した際に脳からの抑制がはずれて、下肢をガタガタと揺らす動きが出てきてしまうとも言えますが、反射といってよいのか難しいところですね。

ストレス説

貧乏揺すりをしている人は、何かしらの欲求不満、ストレスを抱えていることが多く、何もしてないと不安なので解消するために貧乏ゆすりをして気を紛らわせるという説もあります。
ストレスから脳をリラックスさせるための逃避行動の一種とも考えられています。
こんな説があると、貧乏ゆすりをしてる人はストレスため込んでいるように見てしまいますよね。医療界のわからない時のストレスって感じかな。この説は、本当でなかったらあまり良い説ではないですよね。

カロリー消費説

取りすぎてしまったカロリーを本能的に消費しようとするためという説もあります。ただ、お腹すいているときには貧乏ゆすりをしないんでしょうか。もしくは、痩せている人は貧乏ゆすりをしないのでしょうか。

熱生産説

名前の由来でもあったように、寒いから震えて熱を生産しているという説もあります。一種のカロリー消費説とも言えますが、カロリー消費の結果に注目したのがこの説です。
足先が冷えてくると、下肢を動かすことで血液循環を改善したり、筋肉を使うことで熱を生み出そうと、無意識のうちに貧乏ゆすりを始めてしまうんでしょうね。寒い部屋の時に多いとか簡単に調べられる気がしますが、調べた論文はあるのでしょうか。

癖(くせ)説

単純に癖(くせ)というわかりやすい説もあります。最初は何らかの原因があったのでしょうが、そのうちに貧乏ゆすりの行動だけが残ったという説です。

貧乏ゆすりのイメージ

「貧乏」と名が使われていることからも、あまり良いイメージではないようです。ネットでも迷惑とかうるさいとか出てきます。本人は知らない間にしてるので、注意してもなくなるのは難しいかもしれません。
国によっては、マナー違反となるみたいです。

貧乏ゆすりは日本人だけ!?

ちなみに、貧乏ゆすりは日本人だけという珍説もありました。しかし、外国人がしないことはないです。

では、英語で「貧乏ゆすり」どういうのでしょうか?

貧乏ゆすりの英語

英語には、貧乏という意味は含まれていませんので、poor○○のように直訳しないようにしてください。

「貧乏ゆすりをやめてよ 」といいたいのなら、Stop shaking your legs. と日本人的には言いたいのですが、会話的にはアメリカで貧乏ゆすりをやっていると、Stop jittering. Stop fidgeting.と聞こえてくることが多いようです。この3つの意味合いの違いはわかりませんが、「貧乏ゆすり」を訳すなら、Shaking legs、 Jittering、Fidgeting ってところですね。他にも、Jiggling one’s kneeとか、tapping one’s foot unconciouslyなんてのもありましす。Restless leg syndrome(RLS) という病名みたいな貧乏ゆすりに対する英語もありますが、逆に訳すと下肢静止不能症候群、むずむず脚症候群って感じで、これは普通の会話には使わなそうです。

貧乏ゆすりの効果

循環の改善

貧乏ゆすりによって、筋肉が動くことで血液循環もよくなりリンパの流れが良くなります
その結果、冷え性やむくみも解消されていきます。
また、血栓を予防でき、深部静脈血栓症(エコノミー症候群)の予防にもなります。
飛行機の中で、貧乏ゆすりをするのもありですね。

心理的な安定、ストレス発散

貧乏ゆすりをすることで、ストレスを発散させ、精神的に安定するといわれています。
脳内物質の一つであるセロトニンが増えるなどとの研究結果があるようです。

膝痛の軽減

膝関節を動かすことで、膝関節に間隙が生まれ、膝痛を抑制するという報告があります。

この療法は、貧乏ゆすりという名ではなく、ジグリングという名前になってますが、基本的には同じです。貧乏ゆすりの英語の項でやったJigglingですね。

ジグリングとは貧乏ゆすり運動であるが、変形性膝関節症の膝痛に効果あることが報告されている

変形性膝関節症の膝痛軽減

変形性膝関節症に対して、2年間の貧乏ゆすりをさせて効果検証をしたところ、3分の2程度の患者様に症状軽減の効果があったといわれています。
この貧乏ゆすりは、「ジグリング」と名付けられていますが、基本的には同じような動作になります。ちなみに、貧乏ゆすりは横にも揺らしたりしますが、ジグリングでは縦の動きを教えています。

この効果検証を行った方法(保存療法)は、実は、ジグリングだけをしたわけではありません。
ジグリングを30分以上、できるだけ長時間続ける
に加えて、
保温しゃがみ込み、立ち上がりの回数を減らす
といったことも同時に行っています。
場合によっては、腹筋や大腿四頭筋を鍛えることもしています。

貧乏ゆすり(ジグリング)の方法

ジグリングのやり方はめちゃめちゃ簡単です。

1.椅子に座る。高さは、かかとがしっかり床につくような椅子を選ぶ
2.膝関節の角度は90度
3.片足の足のつま先を床につけたまま、かかとを2センチ程度上げ下げする

ジグリングのマシーン

もしくは、機械を使う方法もあります。

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感想(53件)

これを使うことで、食事の時間など、意図しなくても面倒なく簡単にジグリング運動ができます。
実際に、膝関節痛に関する論文作成の際、ジグリングにはこの機械を使用しているようです。
思ったほど高くはないので、買ってもよいかもしれません。

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