こた堂ブログ

アメリカで高血圧の定義が厳格化したけど日本は?

アメリカで高血圧の定義が厳格化したけど日本の高血圧の定義とは?

近年、多くの調査研究から、血圧が高くなると、動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まることが明らかになってきています。
日頃から、食事や運動を適度にとり、自宅に血圧計を用意して、血圧に気を付けている人も多いのではないでしょうか?

アメリカのガイドラインでは2017年11月に高血圧の定義が130/80に変更されました。日本でも2019年「日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン」が作られるようです。

血圧とは何か?上(最高)と下(最低)があるけど?

心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返し、血液を体内へ送っています。

収縮期血圧=最高血圧=上

心臓が収縮すると大量の血液が送り出され、血管に圧力がかかります。これが収縮期血圧で、最高血圧ともいわれます。

拡張期血圧で=最低血圧=下

心臓が拡張すると、血液の流れはゆるやかになり、血管にかかる圧力が低下します。これが拡張期血圧で、最低血圧ともいわれます。

単位はmmHg

血圧の単位は、mmHgとなっています。
水銀柱ミリメートル(すいぎんちゅうミリメートル)またはミリメートル水銀柱(ミリメートルすいぎんちゅう)と読みます。
ただ、実際には「140と90ですね」みたいに、単位を言っているのを聞いたことはありませんよね。
140mmHgってことは、14センチの水銀と同じ圧力ってことですね。
水銀は、液体の金属で重いので、この圧力をうまく利用して、血圧を測っています。

血圧の測り方

看護師さんが、しゅこしゅこ空気を入れて、音を聴いているのを見たことがあると思います。
そして、腕が締め付けられていきます。
その時の圧力が、水銀柱の高さで見れるようになっています。

腕が締め付けられていくと血管を流れる血液が止まり、血液が流れる音が聴こえなくなります。
音が聴こえなくなったら、しゅこしゅこするのを止めて、徐々に圧力を下げます。
すると音が聴こえ出すところがあります。これが、最高血圧=収縮期血圧です。
逆に、どんどん緩めていって、音が聴こえなくなるところがあり。それが、最低血圧=拡張期血圧となります。

血圧の正常値は?低血圧と高血圧って

2017年11月にアメリカでは、高血圧の定義が130/80以上に厳格化されたというニュースがありました。
欧州では、高血圧の定義を変えずに、高圧目標を130/80としたようです。

現在の日本では、高血圧治療ガイドライン2014での基準となっていますが、2019年日本高血圧学会高血圧治療ガイドラインが発表されるようです。

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時々、血圧を測って、自分の血圧を把握し、正常値になっているか確認しておきましょう。
あまり高いのが続くときは、内科の受診をおすすめします。
運動の後や興奮した後は高いことがあるので、落ち着いてから、もう一度測定しなおす必要があります。

高血圧治療ガイドライン2014の血圧を載せておきます↓現在は、高血圧治療ガイドライン2019ですので、少し異なります。新しい記事をご覧ください。

至適血圧

<120 かつ <80

正常血圧

120~129 かつ/または 80~84

正常高値血圧

130~139 かつ/または 85~89

I度高血圧

140~159 かつ/または 90~99

II度高血圧

160~179 かつ/または 100~109

III度高血圧

≧180 かつ/または ≧110

(孤立性)収縮期高血圧

≧140 かつ <90

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