こた堂ブログ

除草剤にもタイプは色々 賢い選び方は

お庭のあるお家の強い味方 除草剤

一軒家に広いお庭、夏にはお庭でバーベキュー、家庭菜園のスペースもあって・・・
なんてそんな暮らし憧れますよね。
でも、広いお庭の現実は・・・・手入れが大変!ということです。
気付くと一面に雑草が!なんてことになっているご家庭もたくさんあるのでは。
本当なら、一つ一つ草を抜いていくのがいいのでしょうが、この酷暑だと庭作業は熱中症になってしまう危険性がかなりあります。
そこで役に立つのは除草剤。
毎年、5月頃からホームセンターなどで特設コーナーが組まれ始めますよね。
その除草剤、どれを買っていいか悩むことはありませんか?

・まず気になる安全性

家庭の庭に除草剤を撒くとなると、一番気になるのが安全性ではないでしょうか。
犬や子どもがいる家庭ならなおさらでしょう。
除草剤がどうやって草を枯らせるのかというと
植物に必要なエネルギーを取り込めなくしてしまう、もしくは、植物の成長や発達を阻害するからです。
植物が使うエネルギーを取り込めなくするために、光合成を妨げたり、過酸化物を生成したり、呼吸を邪魔したりします。
植物の成長や発達を阻害するために、細胞分裂やアミノ酸の合成を妨げたり、植物ホルモンを乱したりします。
これらの中で、「光合成を妨げる」「アミノ酸の合成を妨げる」「植物ホルモンを乱す」の3つは植物だけが持つ働きにしか影響しません。
人や動物に対して100%安全とは言い切れませんが、安全性は高いと言うことはでるでしょう。
ですので、これら3つの作用で草を枯らしている除草剤を選ぶと比較的安全性が高いと言えます。
・もうお庭は雑草だらけ そういう時は
気付けばお庭が青々とした雑草で覆われている・・・これを何とかしたい!という場合は茎葉処理剤と書かれた除草剤を選びましょう。
このタイプは、既に生えている雑草に散布し、薬剤を葉や茎から吸収させて枯れさせるものだからです。

・すぐ効いてほしいか、遅くても大丈夫か

除草剤には即効性のものと、遅効性のものがあります。
即効性のものはおおむね「接触型」の除草剤になります。
接触型というのは、薬剤が接触した部分のみに効くタイプで、即効性はあるのですが薬剤が接触しなかった部分には効かないというデメリットがあります。
逆に遅効性のものはおおむね「移行型」の除草剤になります。
移行型というのは、薬剤が葉や茎、根っこなどから吸収され、雑草内部全体を巡りそれによって枯らしてしまうタイプで、遅効性ですが根まで枯れさせることができます。

・すべての雑草に効いてほしいのか、特定の草に効いてほしいのか

除草剤の中には「選択性」と「非選択性」があります。
選択性とは文字通り、ある種の植物には効かないタイプで、非選択性とは、あらゆる種の植物に効くタイプです。
お庭の雑草を一掃したい場合は非選択性を、家庭菜園などをされている場合は選択性を選ぶといいでしょう。

除草剤と聞くと、怖い、体に悪そうというイメージがありますが、きちんと作用や効果を理解して、用途に合ったものを選べば強い味方となってくれます。
賢く除草剤を使って、延々と雑草を引っこ抜く作業から解放されましょう。

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