こた堂ブログ

個人事業主はGビズID作るべき?

今年も算定基礎届提出のシーズンがやってきた

日本年金機構から封筒が届いた

ある日、日本年金機構からA4の封筒が届きました。
そう、今の時期に行う毎年の事務作業
被保険者報酬月額算定基礎届
の書類が届いたのです。

被保険者報酬月額算定基礎届とは?

厚生年金と社会保険に加入している場合、毎月のお給料から「厚生年金」と「健康保険」(年齢によっては「介護保険」も)が引かれていますよね。
その、「厚生年金」「健康保険(介護保険)」の保険料を決めるため、毎年4月・5月・6月の報酬(給与の総支給額)を、日本年金機構に報告しなければなりません。
その報告が、被保険者報酬月額算定基礎届なのです。
日本年金機構は、報告された額から9月から翌年8月までの保険料を決定するのです。

なので、世間では「4月~6月はあまり残業をしてはいけない」なんて言われています。
4月~6月までの給与が高くなると、9月からの保険料も高くなってしまうからです。

目に留まった1枚のチラシ「インターネット経由が便利」

今回送られてきた封筒の中に、1枚のチラシが入っていました。
そこには

”「社会保険」の手続きは、インターネット経由が便利!

との1文が。
事務の簡略化、ネット化大好きな私としては、見逃せない1文です。
ふむ、詳しく見てみましょう。

GビズID 作る??

被保険者報酬月額算定基礎届は電子申請できる

そのチラシを読んでみると、今回送られてきた「被保険者報酬月額算定基礎届」も、電子申請できると書かれていました。

しかも、令和2年4月から”さらに電子申請が利用しやすくなった”とのこと。

しかし、電子申請をするには”GビズID”なるものを作らなければいけないそうで。

GビズIDのホームページを覗いてみよう

まず、GビズIDを取得するにはどうしたらいいか、GビズIDのホームページに行ってみることにしました。

まず、出てきたのがGビズIDの説明でした。そこには

GビズIDは、一つのID/パスワードで複数の行政サービスにアクセスできる、法人・個人事業主向け認証システムです。

GビズIDホームページ

と書かれており、GビズIDを作ると、社会保険の手続きの他にも補助金申請やら、農林水産省の手続きやら厚生労働省の食品衛生の申請やらもできるようになるそうで、なかなか便利そうです。
まぁ、自分に関係あるのは社会保険の手続きぐらいでしたが(笑)。

GビズIDには、

の3種類があるのですが、日本年金機構から送られてきたチラシによると、社会保険の電子申請をするにはgBizIDプライムでアカウントを作る必要があるとのことでした。

GビズIDを作るには印鑑証明書が必要!

アカウントの作成方法を読んでいくと、GビズID(gBizIDプライム)を作るには、申請書を作成した上、印鑑証明書が必要と書かれているではないですか。
個人事業主の場合、印鑑証明書を申請書と共に提出し、承認を受けなければいけないとのこと。

おや、すでに面倒くさいぞ(笑)。

GビズIDで電子申請できる社会保険の届出書

そこで、GビズIDを作るとどれだけメリットがあるかを、チェックすることにしました。
便利な電子申請できる「社会保険関係の届出書」を見てみると

が対象とのこと。

資格取得届/喪失届は、新しい従業員を雇ったりする予定が今のところないし、自分も退職するつもりはないし、月額変更届と賞与支払届も特に申請することはないし、被扶養者(異動)届は、子供が働き出したら必要かもしれませんが、早急に必要なわけでもないし、国民年金第3合被保険者関係届も今のところ申請する予定はないし。

結局、年に一度の「算定基礎届」しか電子申請することはないのでは!?ということに気付きました。

GビズIDを作る場合、印鑑証明書を取るのに200円、それと申請書を郵送するのに84円…。約300円かかることに。
一方、GビズIDを作らず、算定基礎届を郵送で提出すると、定形外郵便物の規格内料金で120円。
まぁ、3年で元は取れるけど‥‥悩ましいですね。

GビズID取得は今年の被保険者報酬月額算定基礎届提出期間に間に合わない?

そして、GビズIDのホームページには

2021年6月現在、新型コロナウイルス感染症対策としての電子申請の需要増加に伴い、
gBizIDプライムアカウントに関する申請、及びお問合せが大変多くなっております。
現在、gBizIDプライムアカウントID発行までの期間は3週間以上のお時間をいただいております。

GビズIDホームページ

との重要なお知らせが…。

今、GビズIDに申し込んだとして、ID発行まで3週間以上かかると、被保険者報酬月額算定基礎届の提出期間の最終日である2021年7月12日に間に合わない可能性が高いではないですか。

提出期間が7月12日まで!

結論:今回の被保険者報酬月額算定基礎届は郵送に。ID取得はもう少し考えることに

これらを踏まえて、今年の被保険者報酬月額算定基礎届は、素直に郵送することに決定しました。
GビズIDを作るかどうかは、もう少し考えようと思います。

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