こた堂ブログ

空から魚が降ってくる?! ファフロツキーズ現象とは

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空から降ってくるのは雨や雪だけとは限らない

梅雨の時期、空からは雨がシトシト降り続いています。
雨はもちろん、冬場は雪、あられ、雹など、空からは水を成分としたものが降ってきます。
でも、空から降ってくるものは雨や雪だけとは限りません。

空から魚?!

2018年6月23日の午後、北海道札幌市内の住宅に魚が降ってきたと、北海道新聞が伝えています。
住宅の敷地内に降ってきた小魚は体長が6~7センチ、数は約40匹に上ったということです。
この日の天候は曇り、時折強い風が吹いていたとはいえ、40匹もの小魚が海から吹き上げられたとは考えられません。

同じような現象が日本各地で

2009年6月4日、石川県の七尾市で、路上で空から降ってきた約100匹のオタマジャクシが発見されました。

続く6月6日には同県白山市で、空から降ってきた約30匹のオタマジャクシが発見され、

6月11日には再び同県七尾市と、輪島市で約70匹

6月13日には静岡県浜松市で約40匹、岩手県紫波町で約15匹

6月15日には広島県三次市で約13匹、長野県須坂市で約40匹、秋田県能代市で約30匹

6月16日には埼玉県久喜市で約30匹、宮城県大崎市で約20匹、鹿児島県伊佐市で約24匹、愛知県知立市で約25匹

6月17日には福井県鯖江市で約30匹と、日本全国で「空から降ってきたオタマジャクシ」の報告がありました。
2016年5月8日には、甲子園でプロ野球の試合中に、空から魚の死骸が選手の上に降ってきて、試合が一時中断しました。観客席から投げ入れられたわけではなく、選手が空から降ってきたと証言しています。

日本だけじゃない空から不思議なものが降る現象

この空から不思議なものが降る現象は日本だけではありません。
世界に目を向けると、たくさんの国でいろいろなものが降っています。
例を挙げると、1890年イタリアのカラブリア州では真っ赤な血の雨が降り、

1901年アメリカのミネソタ州ではカエルやヒキガエルが降り、最大8センチの厚さまで積り、

1982年~1986年アメリカのコロラド州ではトウモロコシの粒が数回にわたって降り、

2001年インドのケララ州では菌類の胞子が含まれた赤みがかった雨が降り、

2018年中国の山東省ではタコ・ヒトデ・アワビなどが降ったなど、たくさんの記録が残されています。

ファフロツキーズ現象

実は、この「空からその場にないものが降り注ぐ」現象には、ファフロツキーズ(又はファフロッキー)現象という名前が付いています。
ファフロツキーズという言葉は、超常現象研究家のアイヴァン・サンダーソンさんが作った造語で、「FAlls FROm The SKIES」から由来しています。
ファフロツキーズ減少で降るものは、大体が多数で単一種、そして水棲生物が多いとされています。

原因の仮説

ファフロツキーズ現象が起きる原因の仮説はいくつかあります。
まずは、竜巻原因説です。
竜巻が巻きあげたものが、上場気流に乗り、遠くまで運ばれたのではないかと言う説です。実際に海上で起こった竜巻が原因で海水と魚が降ったという事例があります。
しかし、ファフロツキーズ現象の場合、様々なものが一度に降るわけではなく、単一種の魚などが降る場合が多いので、竜巻が原因とは言い切れないのも事実です。
次に、鳥原因説です。
これは、鳥が咥えた獲物を落としてしまったのではないかと言うものです。
日本で起こった「オタマジャクシ」が空から降ってきた現象は、これだと結論付けられたそうです。アオサギなどはしょっちゅう未消化の餌を吐き出してしまうらしく、このオタマジャクシはアオサギが食べたものが吐き出されただけだそうです。
しかし、他国ではイワシが庭一杯に降ってきたなど、鳥だけでは不可能な量が報告されているため、全部のファフロツキーズ現象が鳥が原因ではないようです。
3つ目はいたずら説です。誰かが故意にばらまいているという説ですが、音を聞いて振り返ったら魚が落ちていたなどという証言が多く、今まで誰も犯人を目撃したこともないことから、可能性はあるかもしれないが極めて低い説となっています。
最後は錯覚説で、この錯覚説は降ってきたものがカエルの場合当てはめることができるそうです。カエルの場合、落下してきた瞬間を見た人はおらず、またカエルの潰死体も記録にないことから、カエルが大量発生した場合「突如として現れた」=「空から降ってきた」と錯覚するのではないかというものです。

しかし、上記のどの説にも当てはまらない「不思議な落下物」があるのも事実です。
ファフロツキーズ現象が完全に解明されるときは来るのでしょうか?

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