こた堂ブログ

また値上げ!海外への荷物はどんどん送りづらくなる

日本郵便が値上げを発表

2022年6月1日から海外への荷物の発送が値上げ

以前にも、海外への荷物の発送の記事を書きましたが

これ以上に、料金の値上げがあるそうです…。

今回、日本郵便が値上げをするのは

です。
小型包装物は含まれてはいないようです。

この値上げに伴い、料金表の地帯区分も新しくなります。
今まで別々であった、小包とEMSの地帯区分が統一されたうえ、新しく第5地帯が新設されます。

現行の地帯区分
EMS
第1地帯:アジア
第2-1地帯:オセアニア・北米・中米・中近東
第2-2地帯:ヨーロッパ
第3地帯:南米・アフリカ
小包
第1地帯: 東アジア・グアム・ミッドウェイ・マーシャル・ミクロネシア他
第2地帯: 東南アジア・西南アジア
第3地帯: オセアニア・中近東・北米・中米・西インド諸島・ヨーロッパ
第4地帯:南米・アフリカ

新しい地帯区分
EMS/小包共通
第1地帯: 中国・韓国・台湾
第2地帯: アジア(中国・韓国・台湾を除く)
第3地帯: オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ
第4地帯: 米国(グアム等海外領土を含む)
第5地帯: 中南米(メキシコを除く)・アフリカ

小包の区分がだいぶさっぱりした感じですね。

どれくらい値上がりするのか?

さて、問題はどれくらい値上げされるのか、です。

EMS(500gまで)で中国・アメリカ・ヨーロッパに送る場合で比較してみましょう。

現行料金
中国:1,400円
アメリカ:2,000円
ヨーロッパ:2,200円
   ↓
2022年6月1日以降の料金
中国:1,450円
アメリカ:3,500円
ヨーロッパ:2,900円

アメリカへの料金の値上げぐらいがえげつないですね。    
EMS以外の料金も、同一地域で比較してみましょう。(この場合、最軽量が1㎏)

現行料金
中国:1,700円(航空)・1,800円(SAL)・1,600円(船便)
アメリカ:2,500円(航空)・2,700円(SAL)・1,800円(船便)
ヨーロッパ:2,500円(航空)・2,700円(SAL)・1,800円(船便)
   ↓
2022年6月1日以降の料金
中国:2,050円(航空)・1,900円(SAL)・1,800円(船便)
アメリカ:3,400円(航空)・2,900円(SAL)・2,600円(船便)
ヨーロッパ:3,350円(航空)・2,800円(SAL)・2,500円(船便)

こちらは、航空便・船便の値上がり率が凄くなってますね

値上げの原因は?

輸送コストの上昇と、諸外国での配送コストの上昇

とのことです。

コロナの影響で、飛行機の便数が少なくなったのは事実ですし、船便もコンテナがさばけず、貨物船が大渋滞しているというニュースも聞いたことがあります。

飛行機の便数は少なくなったけれど、乗客も少なくなったのでその分郵便物を載せれば?なんて考えていたのですが、そう事は単純ではありませんでしたね。

日本同様に、アメリカでもコロナ禍により通販の需要が激増しました。
需要が増えたにもかかわらず、運転手の不足が深刻なのだそうです。

忙しくなっても、賃金はそんなに上がらず、会社としての利益もそこまで増えず、需要が増えたことによりアマゾンやウォルマートなどが独自の配送システムを構築し運送業に依頼がなくなったり、製造工場等が閉鎖になり工場からの受注がなくなり経営が経ちいかなくなったり、運転手本人がコロナに罹りそのまま退職となったり、諸々の要因が重なって「物を運んでくれる人」が居ないのです。

もし、運転手の人手不足が解消したら、料金が下がるんでしょうかね…。たぶん下がらない気がしますが…。

配達の遅延はしっかり起きている

ちなみに、2月4日にアメリカにEMSを送ったのですが、2022年2月21日現在届いておりません。
本来なら3日で到着予定なんですけどね。

でも、EMSの追跡を見ると、運転手不足というより関税職員の不足のような気もしますが(笑)。

とりあえず、早く届いてくれることを祈るばかりです。

EMS特別追加料金はどうなる?

2022年6月1日以降、現行でかかっているEMS特別追加料金はどうなるのでしょうか?

日本郵便によると

今回の料金改定とは別に、今後の新型コロナウィルスの感染拡大の影響により航空路線の減便または回復状況に応じて、特別追加料金を適用する可能性はございます。
その際は、改めてご案内させていただく予定です。

とのこと。
こ、こんなに料金が上がったのに、また追加料金を取られる可能性があるというわけです。
なんだか…もう海外に気軽に荷物を送れない気分です。

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