こた堂ブログ

「ダブルレインボー」同時に出る2本の虹の大きな違いをご存知ですか? 

「林修の今でしょ!講座」で出た虹の話題

天気予報士の「推し」が話題

2021年8月24日に放映された、「林修の今でしょ!講座」。
この回は、天気の疑問に答えるというのがメインで、数名の気象予報士の方が色々な気象現象について教えてくれました。

その中で、気象予報士の「推し」?お天気現象が紹介されており、虹の話題が出ました。

虹は虹でも、珍しい虹が紹介されており、その中に「ダブルレインボー」というものがありました。

ん?なんか最近見たような・・・。

とスマホを見てみると、関東の友人から送られてきた写真がまさに「ダブルレインボー」だったんです。

2021年8月19日 関東地方でダブルレインボーが出た

ダブルレインボーは朝6時頃に出現

友人は、いつものように朝、犬の散歩に出掛けるため家を出たそうです。
すると、晴れてはいるけれど、空には雨雲も見えているという複雑なお天気。そんな中、空を見上げると、西の方に「ダブルレインボー」が見えていたそうです。

急いで写真を撮ったものの、住宅地の中だったので、もっと綺麗に見えるところはないかと公園に行くと、綺麗なアーチを描いたダブルレインボーが見えたんだそうです。

テンションが上がり、私にも報告してくれたという訳です(笑)。

ダブルレインボーは珍しい現象

ダブルレインボーは、名前の通り虹が2本同時に出る現象です。とても珍しいのだそう。

2本の虹の内、色がくっきりはっきりしている方が「主虹」、ぼんやりと薄い方が「副虹」と呼ばれています。
友人の写真では、「主虹」が下で「副虹」が上ですね。

ダブルレインボーは縁起がいい

珍しい現象なだけあって、ダブルレインボーはとても縁起がいいものと認識されているようです。

普通の虹も、縁起がいいとかラッキーサインと言われているのに、それがダブルですからね、さらに縁起がいいと認識されるのもわかります。
これは、日本だけでなく、海外でも同じ認識なんだそうですよ。
ハワイなどでは、流れ星と同じく、ダブルレインボーを見たら願い事をするのだそうです。
ダブルレインボーは観察できる時間も短いので、まさに流れ星のような感じですね。

友人が見たダブルレインボーも、5分足らずで消えてしまったようです。
犬の散歩の時間がちょっとでもずれていたら、このダブルレインボーは見られなかったということですね。

同じ虹のように見えて実は違う?!

主虹と副虹には違いがある

ダブルレインボーは、虹が2本見える現象ですが、その虹に違いがあるんですよ。

写真を見て気付きましたか?

実は、虹の色の並びが違うんです。

主虹は、普段普通に1本で出る虹と同じで、虹の外側(空側)から内側(大地側)に向かって、「赤色・橙色・黄色・緑色・青色・藍色・紫色」の7色になっています。
では、副虹はどうかというと・・・

上の写真でわかるかと思いますが、虹の外側(空側)から内側(大地側)に向かって「紫色・藍色・青色・緑色・黄色・橙色・赤色」となっているんです。

これは、林修の今でしょ!講座で言われていて、私も初めて気付きました!
写真を貰った当初は、ただただ「虹が2本同時に出るなんてほんと珍しいな~」くらいにしか思ってなかったんですが、この色の違いを聞いてびっくり!
そして、写真を確認して、本当に色の並びが違っていて、またびっくりでした(笑)。

ダブルレインボーの色の並びが違うのはなぜ?

虹の出来る原理は、太陽光が雨の水滴で屈折・反射するから、というのは良く知られた話です。
太陽を背にした方向にしか、虹は出現しません。

友人が見た時は、早朝だったので太陽は東にあり、ダブルレインボーは西の空に見えていたわけです。

主虹は、太陽光が雨の水滴に屈折して入り、その水滴の中で一回反射してできたたものです。
それに対して、副虹は太陽光が雨の水滴に屈折して入るまでは同じなのですが、水滴の中で二回反射してできたものなのです。
なので、色の並びが主虹と副虹では真反対なんです。

そして、副虹の色がぼんやりしているのも、この二回屈折するためなんだそうです。

これを踏まえると、理論的にはトリプルレインボーもしくは、それ以上もできるそうなのですが、光量が弱すぎて見えないんだそうです。残念!

ダブルレインボーを見た時確認してみてくださいね

この、主虹と副虹の色の配置の違い、もし運よくダブルレインボーを見ることが出来た時に確認してみてくださいね!

モバイルバージョンを終了