こた堂ブログ

三毛猫オスはなぜ少ない?理由は遺伝子?価値・値段・確率など

三毛猫のオス

三毛猫のオス

本日、劇場版コナンを見てきました!
安室さんにスポットを当てて、ファンは大感激してました。
さて、Gyao!では、映画上映にリンクして、安室さんが登場する回の特集をしています。
その中で、三毛猫の飼い主を探すという回がありました。
三毛猫の飼い主が3人くるのですが、その理由の一つは、三毛猫がオスだからでした。
今回は、「三毛猫のオス」についてみてみます。

三毛猫のオスが珍しい理由

三毛猫オスの確率

三毛猫といえば、ほとんどメスです。
というより、普通に見ることができるのは、メスしかいません。
しかし、ごく稀にいるのです。
その確率は、3万匹に1匹と言われています。

三毛猫がほぼメスになる理由

常染色体と性染色体

まずは、簡単な生物の話から始めます。
生物の遺伝子は、染色体の中にあります。
その染色体は、「常染色体」と「性染色体」に分けられます。
常染色体は、オス(男)もメス(女)も一緒になります。
しかし、性染色体は、オスとメスで異なります。

オス猫はXY、メス猫はXX

ネコの性染色体には、X染色体とY染色体があります。
一匹の猫が持つ性染色体は、普通は2つです。
オスは、XとYの2つ、メスは、Xが二つです。

三毛猫の毛の色は、常染色体とX染色体にある

ところで、今更ですが、三毛猫の色って覚えていますか?
白・黒・茶の三色です。

この毛の色の情報は、常染色体とX染色体に組み込まれています。
常染色体には「白」、X染色体には「黒」か「茶」の遺伝子があります。
X染色体の中に、同時に黒と茶色は混在できません。

つまり、オスでもメスでも、常染色体はあるので、遺伝子さえあれば、白は発現できます。

それに対して、X染色体で決まる黒や茶は、やや複雑です。
メスは、Xが2つあるので、黒黒、黒茶、茶茶を発現できます。
しかし、オスは、Xが一つだけですので、黒か茶色のどちらか一色しか発現できません。

三毛猫になる条件

そして、三毛猫になるには、メスが、茶と黒のX染色体を一つずつ持ち、さらに常染色体の白も持っていることが必要です。

オスは、白黒か白茶の2色までしか、発現できません。
もちろん、白・黒・茶の単色にはなれます。
すなわち、三毛猫にはなり得ないのです。

オスでも三毛猫になれる染色体異常

普通は、オスは三毛猫になれません。
ですが、まれに三毛猫になってしまいます。
その理由は、染色体異常なのです。

オスが、Xを二つの染色体を持ってしまうことがあるのです。
Yも持っているので、XXYの3つの染色体をもつことになるのです。

二つのXがあるので、メスと同じように三毛猫になれます。

三毛猫のオスは繁殖できない

三毛猫のオスで、繁殖すれば良いと思うかもしれませんが、この染色体異常のオスでは、繁殖できないのです。

しかし、もしX染色体に2色の遺伝子を持つ三毛猫のオスが現れたなら、繁殖できるでしょう。
もしくは、常染色体に2色でも、繁殖できるはずです。

人にも同じ病気がある

ちなみに、ヒトでも同じ状態になります。
クラインフェルター症候群と言い、500人~1000人に1人の割合での発症します。
高身長、特に長い脚、細い体、乳房が女性のように膨らむなどの身体的特徴があり、知的障害や精神障害などもある場合があるようです。

三毛猫にまつわる言い伝え

三毛猫は、その希少性から、いろいろな言い伝えがあります。
お金がたまる、わざわいから身を守ってくれる、幸運を招くなどが知られています。

三毛猫の価値

三毛猫のオスは、3万匹に1匹で希少ですので、高値がつくと信じられています。
しかし、そんな猫の話を聞いたことがありますか?
実際には売られてはいないですよね。
つまり、珍しいから、ペットショップには並んでいません。

値がつくとしたら、個人取引ですかね。
その価値を認めてくれる猫好きの金持ちがいるかどうかで、値段が変わるのです。
オークションがあれば売れるかもしれませんが、オスの三毛猫を見つけたからと言って、すぐにオークションに出品するのって難しいんじゃないかな。
しかも、三毛猫オスは繁殖できないので、ブリーダーは買いません。

三毛猫のオスは、短命ともいわれていますので、もし、あなたのもとに三毛猫のオスが生まれたなら、幸運を運ぶ猫として、大切に飼ってあげるのが良いと思います。

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